「出る杭は打たれる」って英語で何て言うの?使い方も分かりやすく解説!リアル英語

英語で何て言うの?シリーズ

「出る杭は打たれる」って英語で?

今回は諺から、「出る杭は打たれる」を英語でどのように表現するのかを見ていきたいと思います。

まずは念のため確認ですが、みなさんご存じの通り(?)これは日本起源の諺で、他人と違う考えの人や周りに合わせない人が周囲から避難や制裁を受けたり、または頭角を現した人などが、そうでない人達から恨みや妬みを受けることを意味します。

早速ですが英語では下記のように表現します。

The nail that sticks out gets hammered down
*「The nail」の代わりに「A nail」を使うことも可

「nail」は「釘」、「stick out」は「目立つ」、「get hammered down」で「打ち込まれる」という意味ですので、全体の直訳は「目立つ釘は打ち込まれる」になります。

殆ど直訳と言ってもよい表現で、とても覚えやすいと思います。一つだけ釘が飛び出てたら打ち込みたくなりますもんね。

それでは、下で例文を見ていきましょう!

「The nail that sticks out gets hammered down」の使い方は?

【例1】

A : My coworkers have been kind of distant with me lately.
(うちの同僚が最近なんかよそよそしいのよね。)

B : Ah, I think it may have something to do with your recent promotion.
(あぁ、あんたの最近の昇進と何か関係があるかもね。)

A : You mean they are jealous of me?
(みんなうちのこと妬んでるってこと?)

B : I guess so. People say “The nail that sticks out gets hammered down“, right?
(そうかもね。”出る杭は打たれる” って言うでしょ?)

*「be distant with」:「~によそよそしい」「~に冷たい」の意。

*「be jealous of」:「~に嫉妬して」「~を妬んで」の意。

【例2】

A : Working as a foreigner in Japan is quite a challenge.
(外国人として日本で働くのはかなりしんどいですね。)

B : What makes you say that? Are you talking about the language barrier or something?
(それはなぜですか?言語の壁のことか何かですか?)

A : Language is part of why I feel that way, but it’s not just that. I’m talking about the societal pressure that I should follow the norms and the mainstream.
(言語はそう感じる理由の一つですが、それだけではありません。私が話しているのは、私が規範や主流に従うべきだという社会的プレッシャーなんです。)

B : Do you know we have this proverb “The nail that sticks out gets hammered down” in Japan?
(日本には ”出る杭は打たれる” という諺があるのを知ってますか?)

A : I feel like I’m being ‘the nail’ in Japanese society…
(私は、日本の社会で ’出る杭’ になっている感じがします。)

まとめ

いかがでしたでしょうか。「出る杭は打たれる」、英語で言えたらカッコいいですよね。ぜひ覚えて使ってみてください!

ちなみに、松下電器(パナソニックの前身)の創業者である松下幸之助氏は、「出る杭は打たれるが、出過ぎた杭は打たれない」という名言を残されています。英語にすれば「A nail that sticks out gets hammered down, but the nail that sticks out too much won’t get hammered.」ですね。流石です。

ここからはおまけですが、「出る杭は打たれる」に絡んで、「Tall poppy syndrome」(トールポピー症候群)も簡単に紹介しておきます。
こちらは諺ではありませんが、イギリス英語圏に存在するシンドローム(病態/症候群)で、非常に顕著な成功を収めた人を妬む傾向や性向を意味します。そして、そういう成功者を批判したりすることを「cut down the tall poppy」と言ったりします。
イメージとしては、ポピー(ケシ)の中で背の高いポピーが、他の背の低いポピーに妬まれるというイメージなんでしょうね。余力がある方は、頭の片隅に入れておいても良いかもしれません。

長くなってしまいましたので、この辺で失礼します!

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