「画線法かくせんほう」って英語で?
今回は「画線法」を英語で何と言うのかを紹介していきます。
そもそも「画線法」とは?という声が聞こえてきそうですが、つまり日本で言えば「正」の字を書いて数字を追っていくカウント方法のことですね。ちなみに、この数え記号は日本や韓国、そして中国などに限定的で、英語圏やヨーロッパでは「正」の字ではなく、縦棒4本に横ななめ棒1本を引いた記号が使用されています(こんな感じ↓)。
余談ですが、日本でこれを見たい場合には観光地を歩いてみましょう。時たま観光施設にどの国からどれくらいの観光客がそこを訪れたかを調査するため、様々な国名が並んだポスターが掲示されていたりします。そこではいかに「正」の文字が少数派か実感できますよ。
さて、この「画線法」を英語では、
「tally mark」
と言います。「tally」は「数える」「集計する」のような意味を持つ単語ですので、分かりやすいですね。
もう少し「tally」という単語について説明すると、元々この単語はラテン語の「talea」(棒)から派生したようで、歴史的に人々は「talea」を並べることで数を数えたり記録を付けていたそうです。そこから時が経ち、「tally」は「数える」「集計する」という意味を持つようになったと言われています。
それでは使い方を見ていきましょう!
「tally mark」の使い方は?
【例1】
A : What do you do for a living?
(どんな仕事をしているの?)
B : I’m a bird counter.
(バードカウンターだよ。)
A : I’ve never heard of that. What exactly do you do?
(聞いたことないな。具体的に何をするんだい?)
B : It’s quite simple. I sit on a chair, look up at the sky, and count the number of crows I see every hour using tally marks.
(簡単だよ。椅子に座って、空を見上げて、毎時間見えるカラスの数を画線法の印を使いながら数えるんだ。)
【例2】
A : Hey Joshua, what is this symbol?
(なぁジョシュア、この記号は何?)
B : Oh, that’s a tally mark. Do you guys use it in Japan?
(あっ、それはタリーマークだよ。日本でも使うの?)
A : You said ‘tally mark’? What is that?
(タリーマークって言った?何それ?)
B : It’s a counting system to keep track of numbers by using lines. So, one tally mark represents five.
(それは線を使って数字を追っていく数え方の方法だよ。一つのタリーマークは5を表すんだ。)
A : I see! We have a similar system to make counting easier, but we use a different symbol in Japan.
(そういうことね!日本にも数字のカウントを簡単にする似たような方法があるけど、違う記号を使うんだ。)
B : Wow, what an interesting cultural difference!
(わぁ、面白い文化の違いだね!)
*「keep track of」:「~の後をたどる」「~を見失わないようにする」「~の記録をつける」の意。
まとめ
いかがでしたでしょうか?「画線法」という言葉自体、あまり日本では馴染みが無いような気がします。やはり、「正の字で数える」と表現するのが一般的ですよね。
ここでは、英語圏では「tallying」の仕方が日本とは違うということ、そしてその記号は「tally mark」と呼ばれていることを覚えておきましょう!
それではこの辺で失礼します!
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