「既得権益」って英語で?
今回は「既得権益」を英語でどのように表現するのかを見ていきたいと思います。
まず、「既得権益」とは簡単に言うと「既に手に入れた利権(利益につながる権利)」の事なのですが、英語では下のように表現します。
「vested interest」
ここで単語別に見ていきましょう。
まず、「既得」とは簡単に言えば「すでに得ている(与えられている)」「もう手に入れた」という意味を表し、「vest」(~を与える・付与する)という単語が用いられます。
「権益」は「利権」とも言い「利益を得る権利」のことで、「interest」を使うことができます。
この「interest」、「興味」という意味はみなさんご存じだと思いますが、他にも「権益」「利権」という意味もあるので覚えておくと良いでしょう。
下で使い方を見ていきましょう。
「vested interest」の使い方は?
【例1】
He would do anything to protect his vested interests.
(彼は、自身の既得権益を守るためなら何でもするだろう。)
【例2】
Most politicians don’t care about the people. They only care about their own and their backers’ vested interests.
(ほとんどの政治家は人々の事は気にしていない。彼らは彼ら自身と彼らの支持者の既得権益だけを気にしている。)
【例3】
The government set up a committee to increase the birth rate, but it turned out that it was only staffed by vested interests.
(政府は出生率を上げるために委員会を立ち上げたが、ただ単に既得権益で構成されているだけだと分かった。)
*「birth rate」:「出生率」の意。
まとめ
いかがでしたでしょうか?今回は例文を3つ挙げさせて頂きましたが、【例3】は最初の2つと違い、「既得権益集団」という意味で使っております。しばしばこの意味でも使われることがありますので、「既得権益(そのもの)」と「既得権益集団」の意味があることを押さえておきましょう。
外国の方は、日本人と比べてはるかに政治的関心が強いと感じます。そのためか、話をしていると自国の政治の不満(汚職だの利権だの)の話になることもしばしばです。(不満であっても、政治に国民の関心が向いているだけ日本よりも状況はまともとも言えますね…)
今回の表現は、そのような場面で耳にするかもしれませんので、ぜひ、みなさんのボキャブラリーに追加しておいてはいかがでしょうか?
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