「take with a grain of salt」の意味は?
今回ご紹介する「take with a grain of salt」、学校英語ではお目に掛かりませんが、リアル英語では超頻出表現の一つです。ここでしっかり覚えていきましょう。
「take」は「(人の話を)受け取る」、「grain」は「(米や塩などの小さい)粒」、「salt」は「塩」ですので、全体の直訳は「塩の粒を持って話を受け取る」と言ったところでしょうか。
直訳からでは全く意味が分かりませんが、実はこの表現が意味するところはこちら。
「話半分に聞く」
「真剣に受け取らない」
「鵜呑みにしない」
語源や歴史については、ネイティブでさえ知っている人はいないので特に覚える必要はありませんが、一応いくつかのソースを参考に簡単に紹介します。
このイディオムの起源は古く、初めて「grain of salt」という表現が登場したのは、西暦77年発刊の「Naturalis Historia」という書物のようで、その中では、「grain of salt」が解毒剤のレシピとして登場しています。
それから長い年月を経て17世紀に入ると、英語文献、例えば1647年にJohn Trapp氏の書いた「Commentary on the old and new testaments」の中でも「grain of salt」という表現が登場しておりますが、まだ現代のような意味では使われていなかったと言われています。
どこから現代の意味を持ち始めたかは定かではありませんが、本格的に今の意味で使われるようになってきたのは20世紀初頭と言われていますので、比較的新しいイディオムと言えると思います。
話は長くなりましたが、’なんでこういう意味になるの?’ と考えず、このまま意味と使い方を覚えるのが最善だと思います。
下の例文で使い方を見ていきましょう!
「take with a grain of salt」の使い方は?
【例1】
What I’m about to say is just my opinion, so you can take it with a grain of salt if it doesn’t suit you.
(私が話そうとしていることはただの意見ですので、もし君に合わなければ話半分に聞いてください。)
【例2】
He has a bad habit of over-exaggerating. You might want to take what he says with a grain of salt.
(彼は誇張しすぎるという悪い癖があるんだよ。彼の言うことは鵜呑みにしないほうがよいかもね。)
*「might want to」の詳細は下記リンクから確認できます!
参考 「might want to」の意味と使い方を分かりやすく解説!リアル英語
まとめ
いかがでしたでしょうか?日常的に頻繁にお目に掛かる表現でした。
ちなみに、「with a grain of salt」の代わりに「with a pinch of salt」という言い方もできますので、併せて覚えておきましょう!
それではまた!
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