「when push comes to shove」の意味は?
今回はそのまま使える便利表現からの紹介で、「when push comes to shove」を見ていきます。
「Pushがshoveに来た(なった)時」というこのイディオム、初めて耳にしたという方にはまず理解できないと思います。実はこれ、
「いざとなれば」「いざとなったら」
という意味の表現なのですが、”全く意味が分からん!” というツッコミが聞こえてきそうです。
まずは、キーとなる単語ですが、「push」は「押す」「押すこと」、「shove」は「(強く)押す」「(乱暴に)押すこと」という意味であることをまず頭に入れてしまいましょう。
このイディオムは、バーなどでの男同士口論の際に、初めのうちは軽く胸や肩あたりを押す(ど突く)程度だったのが、どんどんエスカレートして怒りと乱暴さを増し、そのど突く強度が増してくると、いよいよフィストファイト(取っ組み合い)になるのかという状況になります。
これがつまり「when push comes to shove」(いざとなったら)のイメージです。
なんとなくお分かりいただけたでしょうか?
早速、使い方を見ていきましょう。
「When push comes to shove」の使い方は?
【例1】
A : My son does nothing but video games everyday. He has an important speech contest two weeks from now, though.
(うちの息子は毎日ゲームしかしないんだ。2週間後に重要なスピーチコンテストがあるんだけどね。)
B : He’s not so stupid as to wing it. He’ll practice when push comes to shove.
(あの子はぶっつけ本番でいくほど馬鹿じゃないよ。いざとなれば勉強するでしょ。)
*「not so stupid as to do」:「~するほど馬鹿ではない」の意。
【例2】
A : Are you already retired!? You’re still 40! What if you use up all of your savings?
(もうリタイヤしただって!?まだ40歳じゃん!貯金が尽きたらどうするの?)
B : Well, I’ll go back to the capitalistic economy and work again when push comes to shove.
(そうね、資本主義経済に逆戻り、いざとなったらまた働くよ。)
まとめ
いかがでしたでしょうか?
学校英語やテスト英語では絶対に必要ない表現ではありますが、リアル英語では時々耳にする英語表現です。
ちなみに、「when」の代わりに「if」を使い「if push comes to shove」と言っても意味は同じです。こちらも併せて覚えておくと良いでしょう。
それではまた!
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