「Jack of all trades」の意味は?
今回は、「Jack of all trades」という、パッと見謎の表現を紹介していきます。
直訳すると「全てのトレードのジャック」、はい、全く意味不明ですよね。
まずは、この表現が実際にはどのように使われるかと言うと、こんな感じです。
「何でも屋さん(よろず屋)」
「色々出来るが何も極めていない人」
「何でもこなせるが目立った強みが無い人」
基本的に誉め言葉ではなく、どれをとっても ’まあまあ’ ’普通’ という若干ネガティブなニュアンスを含みます。
少し単語を見ていくと、「Jack」は、一般的に言う「人」を、「trade」は、ここでは「職業」や「熟練作業」の意味で使われており、全体としては「あらゆる作業が出来る人」が一番近い直訳でしょうか。
早速、使い方を見ていきましょう。
「Jack of all trades」の使い方は?
【例1】
A Jack of all trades is a master of none, but oftentimes he’s more helpful than a master of one.
(なんでもこなす人は達者ではないが、往々にして一芸達者よりも役に立つ。)
【例2】
A : What does your father do for a living?
(君のお父さんの仕事は何なの?)
B : He does everything he’s asked to do. Painting, fixing roof tiles and snow guards, repairing rain gutters and water pipes, dismantling things and collecting iron scraps… you name it.
(うちの親父は頼まれれば何でもやるよ。ペンキ塗り、瓦や雪止めの据え付け、雨どいやパイプ修理、物の解体や鉄くず回収と、何でもだね。)
A : I’m looking for someone who can prune my garden and fix some concrete stairs.
(今、うちの庭の剪定とコンクリート階段の修繕をしてくれる人を探しているんだよ。)
B : Oh, he will do that. He’s a Jack of all trades.
(あっ、親父がやるよ。プロと言うわけじゃないけど何でもこなすからね。)
*「You name it」:例を列挙した後に続けて、「その他何でも」「何もかも」の意。
*「prune」:「~を剪定する」「~を刈り込む」の意。名詞形は「pruning」(剪定)。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
この表現、ネガティブなニュアンスを含むという部分が重要です。
”色々出来てすごいねぇ!”というような誉め言葉ではないので、あまり面と向かって人に言うのは好ましくないかもしれませんね。
それではまた!
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