「constructive feedback」の意味は?
今回紹介するのは「constructive feedback」です。
まず、単語の確認ですが、「constructive」は「建設的な」、「feedback」は「フィードバック」「意見」を意味するので、全体として、
「建設的フィードバック」
「建設的意見」
という意味で使われます。
「建設的フィードバック」「建設的意見」とは、主に仕事の現場で使われる用語で、簡単に言えば ’相手のやる気やモチベーションを挫かないよう、次の改善に繋がるフィードバックを送ること’ と言えるでしょう。
例えば、部下のパフォーマンスについて上司が、
上司:
「このタスクの着手が遅かったから、結果として全部のタスクに影響が出てしまったじゃないか!これじゃ困るよ、次からきちんと前倒しで頼むな。」
部下:
「あ、はい… 申し訳ございませんでした。次は気を付けます…」
これでは、上司はただ単に結果を見て、一方的に感情的に意見を伝えている(フィードバックしている)だけです。
では、一方「constructive feedback」はと言うと、例えば、
上司:
「一つ一つのタスクを正確に慎重にやってくれてるよね、感心するよ。今回は、自分の中でどういう部分が上手く行かなかったと思う?」
部下:
「はい、このタスクにおいて時間の読みが甘く着手が遅れてしまいました。」
上司:
「そう、ここで遅れが出ると結果、全体のスケジュールに響くということが理解できた?」
部下:
「はい。次回はこれを踏まえ、自分の業務の優先順位を変更して、このタスクを2日前倒ししていきたいと考えますがいかがでしょうか。」
上司:
「OK、分かってきたね、次は期待してるよ。正確性は君の強みだからその調子で頼むね。」
部下:
「ありがとうございます!」
このように、きちんとモチベーションを維持し、更には次やるべき行動まできちんと理解するに至らせることです。
「constructive feedback」は、職場のリーダーだけではなく、人にフィードバックする立場にある人であれば、是非意識したいコンセプトだと思います。
早速、例文を見ていきましょう!
「constructive feedback」の仕方のちょっとしたコツを盛り込みました。
「constructive feedback」の使い方は?
【例1】
As a leader, you need to learn how to give constructive feedback to your staff. Don’t forget to say something positive first.
(リーダーとして、あなたは部下への建設的な意見の仕方を学ぶ必要があります。最初にポジティブな事を言うのを忘れないように。)
【例2】
One of the most important things when giving constructive feedback is to give off the vibe that you are trying to help them, not to put them down.
(建設的意見を言う時に最も大切なことの一つが、相手をこき下ろそうとしているのではなく、助けようとしているのだという雰囲気を醸し出すことである。)
*「vibe」:「雰囲気」「空気感」の意。
*「put someone down」:「~をこき下ろす」「~を非難する」「~けなす」の意。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
「constructive feedback」は人間関係を円滑にするためには日常生活、仕事においても必要不可欠なスキルでした。
余談ですが、「constructive」を使った別の表現に表現に、「constructive criticism」があります。
一昔前は「criticism」(批判)をするのではなく、「constructive criticism」(建設的批判)であるべきで、これが一般的かつ良しとされた時代もありました。(最近は殆ど聞かないような…)
批判というネガティブなことには変わりないですし、「建設的」と「批判」は対照的過ぎるので、そもそも本来一緒に使われるべきでないような気もします。
「建設的暴力」「建設的ハラスメント」「建設的違法行為」のように、一見カッコよく聞こえるのですが、全く意味を成しませんね。。
それではこの辺で失礼します!
コメント