「buyer-beware」の意味は?
今回は、我々消費者にとって大切な考え方である「buyer-beware」を紹介していきます。
単語を見ると、「buyer」は「購買者」「買い手」、「beware」は「注意する」「用心する」という単語がハイフンで繋がれ、全体で「購買者注意の」という形容詞を形成しています。分かりやすい日本語ではこんな感じ。
「買い手危険負担の」
「買い主が用心すべき」
つまり、買い手が商品やサービスをきちんと調べてから購入せよという、買い手自己責任を意味する言葉です。売り手はこの現状のまま販売させて頂きますので、後から文句言わないでくださいねということとイコールです。
この逆に「seller-beware」(売り手危険負担)、つまり、売り手が買い手を騙したり損をさせたりしないことを保証するという意味の表現も存在しますが、こちらはあまり一般的ではありません。
意味が分かったところで、早速使い方を見ていきましょう。
「buyer-beware」の使い方は?
【例1】
Most companies are selling products for the most part on a buyer-beware basis, so it’s not that every single product on the shelves is safe for consumption.
(ほとんどの会社が大抵買い手危険負担に基づき商品を販売しているので、売られている全ての商品が消費するのに安全というわけではない。)
【例2】
Especially when you purchase a second-hand real estate, keep the buyer-beware principle in mind and hire an investigation company so you won’t be cheated or overcharged.
(特に中古の不動産を購入するときは、買い手リスク負担の原則を忘れず、騙されたり過剰請求されないよう調査会社を雇うように。)
まとめ
いかがでしたでしょうか。こういう考え方は海外では一般的に広まっており、特に金額が高く中古のもの、例えば不動産、ヨット、自動車、トラクター、美術品などなど、売り手はこの状態で販売するから、心配なら専門業者を雇ってでも調べてねというスタンスです。半ば騙された方が悪いみたいな。。
日本では、売り手(仲介業社含め)があからさまに人を騙すことはないだろうという考えが基本にあるのか、中古物件を買う際にも、そこまで大掛かりな調査はせずに購入に踏み切る人が多いように感じます。私も一軒家を売却した経験がありますが、購買者はただ内覧を一度されただけで翌々日には購入を決定されていました(もちろん私は騙す気はありませんので)。
しかし、これは買い手と売り手の信頼関係というか、国民性というか、そういう日本独特の美徳と言える部分であり素晴らしい文化だとは思いますが、一歩日本の外に出たらこの感覚はとても危険です。海外ではお金が絡むことになれば、基本相手は騙しにかかって来るというスタンスで何事にも望むのがベストでしょう。
我々の身近な例も挙げれば、食べ物や水道水などもそうではないでしょうか。今日現在、スーパーやコンビニに並んでいる食べ物の一体どれくらいのものが長い期間消費し続けて安全なのか、パッケージには原材料表記が必要な物だけは表記されていますが、そこに入っている添加物の危険性はどれほどなのか。野菜類もどれくらいが外国から買っている遺伝子組み換え種子で、どれだけ農薬や防腐剤が使われているのか。水道水も一応飲めるには飲めますが、飲み続けたらどうでしょう(こい〇み元環境大臣は安くて家計に優しいから水道水を飲んでればいいんだと発言されたこともありましたが..)、そこに塩素や残留農薬がどれくらい混ざっているのか。
日本は海外でも悪名高い添加物&農薬大国です。我々は食べ物についてはもっと「buyer-beware」を心掛けなくてはなりません。国や政府機関、医療業界が発表する情報だけに頼らず、自分で様々な情報を集め、自分で考えて、判断し、行動していくことが自分の身を守るために大切なのだと思います。
長くなり過ぎましたので、この辺で失礼します!
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