「apples to apples」の意味は?
今回は「apples to apples」を紹介していきます。日常会話レベルでも、またビジネスシーンにおいても意外と耳にする表現で、意味を分かっていないと急に登場した時にドキッとしてしまいます。是非ここで意味と使い方を学んでいってくださいね!
単語の確認ですが、「apple」(リンゴ)と、前置詞の「to」(ここでは比較対象を表し「~に対して」の意。)だけで成り立っています。直訳すると「リンゴに対してリンゴ」という意味になるのですが、これが何を表すかと言うと、こちら。
「同一条件で比較すること」
「同じ前提での比較」
といったところでしょうか。
つまり、きちんと「リンゴ」に対して「リンゴ」という同じもの(条件)を比べているのかということです。
誰かと何かを議論していて「Is it apples to apples?」とか「Is it an apples-to-apples comparison?」と聞かれたら、「それって条件同じ?」「それ同じものを比べて言ってるん?」ということになります。
(*「apples-to-apples」のようにハイフンで繋ぐことで形容詞として使えます)
意味が分かったところで、例文を見ていきましょう!
「apples to apples」の使い方は?
【例1】
When analyzing data in statistics, make sure that you compare apples to apples. Otherwise, you won’t be able to obtain accurate insights from your data.
(統計でデータ分析する時は、同一条件で比較するようにすること。そうしないとあなたのデータから正確な見識を得ることは出来ないだろう。)
*「make sure (that)」の詳細は ⇒ ⇒こちらをクリック!
*「insight」:「洞察」「見識」の意。
【例2】
A : I’m looking to buy stocks from some start-up companies.
(スタートアップの会社の株を買おうと思ってるんだ。)
B : Why start-ups?
(なんでスタートアップ何だい?)
A : Their growth rate is much higher, so why not? Large blue-chip companies don’t grow as fast as they do.
(成長率がずっと高いから、当然じゃん?ブルーチップカンパニーはスタートアップほど早く成長はしないし。)
B : You’re not comparing apples to apples here.
(君は同じ条件で比較していないよ。)
A : What do you mean?
(どういうこと?)
B : Blue-chip companies are much more financially stable, have a better chance of survival, and hold a larger market share, to name a few. It’s much safer to invest in.
*「blue-chip company」の詳細は ⇒ ⇒こちらをクリック!
*「growth rate」:「成長率」の意。
*「blue-chip company」の詳細は ⇒ ⇒こちらをから!
*「to name a few」:「いくつか例を挙げると」の意。
【例3】
A : I want to buy a condo and move out of my apartment.
(マンションを買って今のアパートから出たいんですよ。)
B : Why?
(なんでですか?)
A : Currently, I’m paying $1,500 for my apartment every month. Why don’t I pay the same amount for the mortgage? It’ll become mine eventually.
(今、毎月1500ドル家賃に払っているんですよ。だったらなぜ同じ額を住宅ローンに向けないのでしょう?いずれ自分のものになりますし。)
B : Hold on, it’s not apples to apples.
(待ってください、それは同じものを比べてないですよ。)
A : What makes you say that?
(どうしてそう思われるんです?)
B : What I mean is that owning a home entails some built-in expenses such as property taxes, insurance, maintenance and HOA fees. These are necessary costs inherent to home ownership.
(私が言いたいのは、家を所有するということは、固定資産税、保険、メンテナンスやHOA費用など、絶対に付いて回る費用を伴います。これらは家の所有に付き物の必要経費ですよ。)
A : You’re right. I was comparing apples to oranges…
(確かに…)
*「entail」:「~を伴う」の意。
*「built-in expenses」:「付き物の(付いて回る)経費」の意。「built-in」は「内臓の」「組み込みの」を意味する。
*「HOA fees」:「Homeowners Association fees」の略で、「(マンションなどの)修繕管理費」。一軒家であれば「(日本で言うところの)自治会費」に近い。
*「inherent to」:「~に付き物で」の意。
まとめ
例文がすこし難しくなってしまいましたが、使い方の雰囲気は掴めましたでしょうか?非常に面白い表現でした。
ちなみに、【例3】の一番最後の行に「apples to oranges」という表現が登場しましたね。「apples to apples」が同じ条件での比較に対して、同じ条件での比較になっていない場合には「apples to oranges」のようにリンゴとオレンジを並べます。こちらも意外と大切ですので、併せて押さえておきましょう。
それではこの辺で!
コメント