「roll with the punches」の意味は?
ここではワンランク上の英語表現から、「roll with the punches」というイディオムを紹介していきます。直訳からは意味が想像しづらいため、予めきちんと単語の意味やイメージを理解しておきたい表現の一つです。それでは早速見ていきましょう!
まずは単語の確認です。「roll」は「回る」「転がる」、「with」は「~と一緒に」、「punch」は「パンチ」を意味するので、全体の直訳は「パンチと一緒に転がる」となるのですが、これが実際にどういう意味で使われるかと言うとこちら。
「(困難に)上手く対応する」
「(問題を)柔軟に乗り切る」
元々は、ボクサーがパンチを避ける時に(ダメージを最小限に抑えるために)パンチと同じ方向に体を回す(rollする)ことから派生し、このような意味を持つようになったと言われております。困難や問題をパンチに例えたのですね。
意味が分かったところで使い方を見ていきましょう!
「roll with the punches」の使い方は?
【例1】
A : The project deadline has been moved up by a week.
(そのプロジェクトの期限が一週間前倒しされたよ。)
B : I guess we have no choice but to roll with the punches, then…
(それじゃ、上手く対応する他ないな。)
*「move up」:「(日付や期限など)を前倒しする」の意。
*「have no choice but to」の詳細は ⇒ ⇒こちらをクリック!
【例2】
A : Damn it! The washing machine stopped working! Manager, it looks like this machine broke down. What should I do?
(くそ!洗浄機が止まっちまったぜ!店長、この機械壊れたみたいです。どうしたらいいですか?)
B : Just use your hands! Don’t you see a sponge and dish soap in front of you!?
(手を使え!目の前のスポンジと洗剤が見えないか!?)
A : Manager, the register suddenly shut down, and customers are waiting!
(店長、レジが突然シャットダウンして、お客さんが並んでます!)
B : Come on! Don’t make them wait! Use the calculator and process the bills! Ugh, can’t these people roll with the punches!?
(おい!お客さんを待たせるな!電卓を使って伝票を処理しろ!ったく、こいつらは問題に柔軟に対応できんのか!?)
まとめ
いかがでしたでしょうか。とてもネイティブらしいワンランク上の表現でした。
余談ですが、「roll with」の後ろには必ずしも「the punches」を伴うというわけではありません(「roll with the punches」があまりにもイディオム化しているためこの形で紹介しましたが)。
「roll with」の後ろには、ちょっと我慢しながらも耐えたり、我慢したり、受け入れたりすることであれば基本何でも来ることが出来ます。いくつか例を挙げておきます。
I had to roll with my boss’s order.
(ボスの命令にしぶしぶ従わなくてはならなかった。)
We need to roll with the last-minute changes in the original plan.
(元の計画のギリギリの変更を受け入れる)
Sometimes trips don’t go to plan, but when something unexpected happnes, we just have to roll with it.
(時々旅行は計画通りに行きませんが、予期せぬことが起こった時には、何とか対応しなくてはなりません。)
このように、色々な場面で使うことが出来ますね。こちらも併せて押さえておくと良いでしょう。
それではこの辺で失礼します!
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