「boil the ocean」の意味は?
今回はワンランク上の英語表現から、「boil the ocean」というイディオムを紹介していきます。きちんと意味を学んでいないと、初見では中々本当の意味を推測することは難しい表現の一つです。さっそく見ていきましょう!
単語を確認すると、「boil」は「沸かす」、「ocean」は「海」ですので、全体の直訳は「海を沸かす」となります。海はどうやったって沸かせないだろう!とツッコミを入れたくなりますよね。そうです、このイディオムが表現するのは、まさに、
「絶対に不可能なことをしようとする」
「無茶なことをしようとする」
ということなのです。
色々な場面で、誰かが無茶をしようとしているシチュエーションで耳にします。
意味が分かったところで実際の使い方を見ていきましょう!
「boil the ocean」の使い方は?
【例1】
A : Michael is heading two important projects at the same time.
(マイケルが2つの大事なプロジェクトを率いているんだよ。)
B : That’s a lot to handle! He should stop trying to boil the ocean!
(それは大変だね!無茶なことをしようとするのは止めるべきだよ!)
A : I know, right? It’s going to be tough to manage both without burning out.
(でしょ?疲労困憊せずに両方を管理するのは大変だろうね。)
*「I know, right?」の詳細は ⇒ ⇒こちらをクリック!
【例2】
A : I heard you’re taking two weeks off to visit the earthquake-hit area.
(君が被災地に行くために2週間の休みを取るって聞いたよ。)
B : Yeah, I just signed up to volunteer there. I’ll be serving food at a soup kitchen, organizing charity events, managing the food drive and…
(そうなんだ、そこでのボランティアに申し込んだところだよ。炊き出しで料理を出したり、チャリティーイベントを開いたり、フードドライブを管理したり…)
A : Sounds like you’re biting off more than you can chew. Don’t try to boil the ocean.
(色々と手を出し過ぎてるように聞こえるけど。無茶しないようにね。)
*「earthquake-hit」:「震災に遭った」の意。
*「soup kitchen」:「炊き出し所」の意。
*「food drive」:「フードドライブ」は、個人や企業が余っている食料を生活に困っている人(団体)に寄付する活動。
*「bite off more than one can chew」:「手に余ることをしようとする」「自分の出来ること以上をする」の意。
まとめ
いかがでしたでしょうか?「海を沸騰させる」なんて比喩、発想がとても英語っぽいですよね?こういう表現をスラっと使えると、ネイティブスピーカーからも一目置かれると思います。ぜひ、機会があったら使ってみてください。
それではこの辺で失礼します!
コメント