「low man on the totem pole」の意味は?
今回は、ワンランク上の英語表現から「low man on the totem pole」というイディオムを紹介していきます。とてもネイティブらしい表現で、知っていれば一目置かれること間違いなしです。それでは早速見ていきましょう。
まずは単語を確認、「low」は「低い」、「man」は「人」、「totem pole」は「トーテムポール」ですので、全体を直訳すると「トーテムポールの低い人」となりますね。トーテムポールをご存じない方のために簡単に説明しますと、アメリカの先住民であるインディアンが伝統的に家や墓といった場所に建ててきた、人の顔が積み重ねられたような柱型の木造彫刻を指します(下の画像参照)。
さて、ここでイディオムの説明に戻りますが、「low man」が表すのはこのトーテムポールの下にいる人ということはお分かりいただけたと思いますが、ではこのイディオムがどういう意味で使われるのかと言うとこちら。
「立場の低い人」
「下っ端」
です。
もうイメージ出来ると思いますが、つまり、ピラミッド型の組織において下の人を意味するわけですね。
意味がわかったところで使い方も見ていきましょう!
「low man on the totem pole」の使い方は?
【例1】
A : Hey, where are you going!?
(おい、どこへいくんだ?)
B : I’m going to talk to that guy about the terrible service we got!
(この酷いサービスについてあいつに話してくる!)
A : He’s just a low man on the totem pole, so it’s no use.
(彼はただの下っ端だから、意味ないよ。)
B : Then, I’ll go find the big boss!
(それじゃ、一番偉い奴探してくるから!)
【例2】
A : Hey, Ken! I was wondering if you could put in a good word for me. I want to sell our products to your company.
(やあ、ケン!俺のために口添えお願いできないかなぁと思ってたんだ。君の会社にうちの商品売りたくて。)
B : I’d love to help, but I’m just the low man on the totem pole here. I don’t have much influence, unfortunately…
(そうできればいいけど、俺はここではただの下っ端だよ。残念だけど、あまり影響力ないからなぁ…)
A : Oh, I see. Is there anyone you can introduce me to so that I can get my foot in the door?
(ああ、そうか。何とか俺が入り込めるように誰か紹介してもらえる人いるかな?)
B : I have someone higher up in mind. Let me see what I can do.
(上の人で紹介できそうな人ならいるよ。何とかやってみるよ。)
A : Thanks, Ken. I really appreciate it!
(ありがとう、ケン。まじで助かるよ!)
*「put in a good word for」:「~のために口添えする」「~を推薦する」の意。
*「get one’s foot in the door」:「上手く最初の一歩を踏み出す」「上手く入り込む」の意。セールスマンが空けてもらった玄関に足を入れて、締められないようにするイメージから。
まとめ
いかがでしたでしょうか?私が子供の頃、なぜか小学校の校庭にトーテムポールが立っていたのをよく覚えています。そのトーテムポールを使った面白いイディオムでした。
ちなみに、トーテムポールは顔が重なった彫刻なのですが、上にいる顔が偉いとか、下にいるものは偉くないとか、そういう意味は本来全くないのでご注意ください(ネイティブアメリカンの子孫の方々に対してこのイディオムは使うべきではないでしょう)。
それではこの辺で失礼します!
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