「スケールメリット」って英語で?
今回は、英語で何て言うのシリーズから「スケールメリット」を紹介していきます。え!?「scale merit」じゃないの??と思った方、ぜひ最後まで読んでみてくださいね!
まず、「スケールメリット」とは
’同種のものが多く集まれば集まるほど、少数の時よりも大きな結果を得られること’
を指します。
特にビジネスシーンで良く使われ、例えば、より大量に発注することで商品単価が下がったり、大量に生産することで一個当たりの生産コストを下げられたりと、資本主義、消費主義の前提とも言える原理でしょう。
英語ではこれをこのように表現します。
「economies of scale」
単語を見てみると、ここで言う「economy」は、不可算名詞の「経済」ではなく、「節約になること」や「経済的であること」という可算名詞の「economy」、そして「scale」は「規模」「スケール」ですね。
「スケールメリット」を表して、経済学には「規模の経済」と言う言葉も存在しますが、実はこちらが直訳としては正解で、「スケールメリット」は和製英語であるということも覚えておきましょう。
ちなみに、「スケールメリット」の逆は「スケールデメリット」と呼ばれますが、英語では「diseconomies of scale」(規模の不経済)と言いますので併せて押さえておきましょう。
それでは、早速使い方を見ていきましょう!
「economies of scale」の使い方は?
【例1】
Even if we expand our business much further, economies of scale won’t happen any more.
(たとえこれ以上事業を拡大しても、スケールメリットはもう起こらないだろう。)
【例2】
A : Isn’t there any way you could place an order of 10,000 units instead of 1,000 with us?
(弊社に1,000ユニットではなく10,000ユニットの発注を頂くことはできませんかね?)
B : 10,000 units is something!
(10,000ユニットとは結構なもんですよ!)
A : We can reduce the production cost massively, so we can give you a 20% discount per unit.
(弊社は製造コストを大幅に削減できるので御社に1ユニットあたり20%の割引をご提供できます。)
B : Seems like we can enjoy some economies of scale here, but at the same time we have to check with our warehouse first to make sure they won’t have any diseconomies of scale there.
(この部分ではいくらかスケールメリットを享受できそうですが、同時に我々の倉庫とスケールデメリットが発生しないかを確認する必要があります。)
まとめ
いかがでしたでしょうか?ビジネスシーンで重宝する表現ですので、覚えて是非使ってみてくださいね。
ちなみに、「economies of scale」と対比して使われる「economies of scope」という表現があります。「scope」は「範囲」と言う意味で、全体で「範囲の経済」と呼ばれるものです。
こちらは、「規模」が大きくなればメリットを享受できる「economies of scale」と違い、製品の幅(種類数)であったり、事業の幅(多角的経営と言う意味で)が広がれば広がるほどメリットを享受できる状況のことです。
こちらもついでに押さえておくと良いでしょう。
それではこの辺で失礼します!
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