「尻拭ぬぐいする」って英語で?
今回は「尻拭いする」を英語で何て言うのかを紹介していきます。「尻拭い」とは、誰かの失敗や粗相の後始末をすることですね。
「尻を拭く」だから「wipe one’s butt」や「wipe one’s ass」?と直訳したくなりますが、残念ながら英語ではこのように言いません。どのように表現するのかと言うと、
「clean up one’s mess」
と言います。
「clean up」は「~を片付ける」、「mess」は「散らかった(めちゃめちゃな)状態」「混乱状態」なので、全体として「(人)が散らかした状態を片付ける」と直訳できるんですね。
ちなみに、このイディオムは第三者に対してのみ使われるのではなく、自分の尻拭い(自分のケツは自分で拭く)にも使うことができ、その場合には「clean up one’s own mess」のように「own」(~自身の)が所有格の後に入ります。
早速使い方を見ていきましょう!
「clean up one’s mess」の使い方は?
【例1】<ガラスを割った友人が逃走、なぜか罪を着せられ掃除をする羽目に>
A : Why do I have to do this? That’s unfair!
(何で僕がこれやんなきゃいけないの?不公平だよ!)
B : Becasue your friend ran away. Clean up his mess if you’re his friend.
(君の友達が逃げちゃったからね。友達なら彼の尻拭いしないと。)
A : Okay, fine! Ugh.. I can’t believe I’m doing this…
(OK、分かったよ!あーあ.. 何で僕こんなことしてるんだろ…)
B : What did you say?
(何か言ったかね?)
A : Nothing!
(何も!)
【例2】<取引先に迷惑を掛けたことを上司に報告>
A : I ended up causing so much inconvenience to some of our clients because of my poor delivery scheduling.
(私の読みの甘いスケジューリングのせいで、お客様に迷惑を掛ける結果になってしまいました。)
B : Do you understand what went wrong in your scheduling?
(君のスケジューリングの何が悪かったのか理解しているのかな?)
A : Yes, sir. I apologized to them and I’m working on a recovery plan to fix the problem. I’m terribly sorry.
(はい。お客様には謝罪をして問題解決のためのリカバリープランに取り掛かっているところです。本当に申し訳ございません。)
B : As long as you clean up your own mess and make sure they are comfortable with the solution, there’s always next time.
(自分でやったことの後始末をして、お客様がその解決策に満足してもらえるようにすれば、また次があるから頑張りなさい。)
*「make sure」の詳細はこちらをクリック
参考 「make sure (that)」の意味と使い方を分かりやすく解説!リアル英語
まとめ
いかがでしたでしょうか?日常会話でも、同僚とのちょっとした会話でも、映画でも、頻繁に耳にするイディオムです。ぜひここで覚えて行ってください。
ちなみに今回の表現、定冠詞「the」を使い「clean up the mess」と言うことも出来ますが、この場合はどちらかというと、物理的に散らかったものをきれいに片付けるイメージが先行してしまいます(背景によりますが)。ですので、尻拭いという意味を出したいのであれば「clean up the mess someone made」のように「someone made」(~が作った)を繋げるとよいでしょう。
みなさんの周りに自分の尻拭いも出来ない人がいたら、「Clean up the mess you made!」と言ってみてはいかがでしょうか。
それではこの辺で!
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