「have a target on one’s back」の意味は?
今回はワンランク上の英語表現から、「have a target on one’s back」というイディオムを紹介していきます。簡単な単語で構成されてはいますが、初見では中々意味が把握しづらいと思いますので、ぜひここで覚えていってくださいね!
まずは単語の確認、「have」は「持っている」、「target」は「的」「標的」、「back」はここでは「背中」を表しており、全体の直訳は「(人の)背中に的を持っている」となります。「的」とはここでは射撃やダーツの的を想像して頂ければよいと思いますが、これがどういう意味で使われるのかと言うとこちら。
「狙われている」
「怒りや妬みの的になっている」
もっと自然な日本語にすれば、
「目を付けられている」
とも訳せるでしょう。
その人の背中に標的が付いており、そこを目掛けて攻撃してくる感じでしょうか。イメージはしやすいと思います。
意味が分かったところで、使い方を見ていきましょう!
「have a target on one’s back」の使い方は?
【例1】
A : Did you see the new girl? She’s been getting picked on by those bullies.
(あの新しい子見たかい?彼女はいじめっ子にいびられているんだよ。)
B : Yeah, she seems to have a target on her back. That’s unfair!
(そうだな、彼女目を付けられているようだね。ありえないぜ!)
A : Let’s talk to her and see how we can help.
(彼女と話をしてどうするか考えよう。)
*「pick on」:「~をいじめる」「~をいびる」の意。
【例2】
A : Mike! When can I expect to get your report?
(マイク!いつお前のレポートもらえるんだ?)
B : I think I can submit it by 5pm tomorrow.
(明日の5時までには提出できると思います。)
A : Too late, I need it first thing tomorrow morning.
(遅すぎる、朝一で提出しろ。)
B : That’s impossi…
(そんなの不可…)
A : What did you say!?
(何だって!?)
B : Nothing, sir!
(何でもありません!)
A : Mike, get me a cup of coffee!
(マイク、コーヒーを持ってきてくれ!)
B : Why do I have to…
(なんで私が…)
A : Do I have to say it again?
(もう一回言おうか?)
B : No, right away. You’re the boss…
(いいえ、ただいま。あなたがボスです…)
C : Hey, Mike, you‘ve got a target on your back. What did you do?
(おいマイク、お前めっちゃ狙われてるじゃないか。何をしたんだ?)
B : Nothing! How can I get him off my tail?
(何もしてないって!どうやったらボスを振り払えるんだ?)
*「get someone off one’s tail」:「~の追跡を振り切る」の意。直訳は「~のしっぽから(人を)外す」。
まとめ
ダイアローグが長くなってしまい恐縮ですが、いかがでしたでしょうか?使い方は理解出来ましたね。自分も含め、誰かが目の敵にされている時に使える表現でした。
ちなみに、【例2】では「have」の代わりに、口語的な「have got」が使われておりますが意味上大きな違いはないのでご安心を。
本日も最後までご覧いただきありがとうございました!また次回!
コメント