「rat race」の意味と使い方を分かりやすく解説!リアル英語

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「rat race」の意味は?

今回は、この行き過ぎた資本主義社会で蔓延っている現象を上手に表している英語表現の紹介です。
「rat race」、直訳は「ねずみのレース」ですが、どういう意味で使われているかご存じでしょうか?

ハムスターやネズミが、”回し車”の中をひたすら走り続けるという絵を想像してください。
お金や地位を得るため、物的欲求や承認欲求を満たすため、月々の支払いをするため、がむしゃらに、また無意味に働くサラリーマンの例えとして使われる表現です。
働けど働けど一向に金銭的にも精神的にも満たされない状況にあることの例えですね。

海外ではこういうイメージをしています

日本語にはイコールの表現は見当たりませんが、この10年くらいで「ラットレース」とそのまま使われるようになってきていると感じます。

「rat race」の使い方は?

例1
Many people tend to end up getting caught up in the rat race after graduating from school, or rather at an early age.
(結局、多くの人が卒業後ラットレースにはまってしまいがちだ、むしろ幼い時にだ。)

*「at an early age」の詳細は下記リンクから確認できます!
参考 「at an early age」の意味と使い方を分かりやすく解説!リアル英語

例2
Unfortunately, our society, our common sense and whatnot have been programmed to automatically suck people into the rat race.
(残念ながら、私たちの社会、常識などなどは、自動的に人々をラットレースに引きずり込むようプログラムされている。)

*「and whatnot」:「~などなど」の意。カジュアルな表現。

まとめ

「rat race」を使った表現の他にも、「hamster wheel」(回し車)を使って同じ意味を表すこともできます。
「I finally got off the hamster wheel.」(私はついにラットレースから抜け出した。)のように、「get off the hamster wheel」(回し車から抜ける)という言い方もよく見聞きしますので、併せて覚えておくとよいでしょう。



<ここから先は時間のない方は飛ばして頂いて結構です>

私の周りにも、ラットレースで苦しんでいる方がとても多くいらっしゃいます。
ですが、ここに陥ってしまうのは当然のことで、私たちが生まれた時から、”常識”としてその方向へ向かうように、そして自動的に、我々の無意識のうちに、支配者層や特権階級のみに資本主義社会で言うところの”益”がもたらされるように世の中がプログラムされてしまっているのです。

これについてはここでは深堀はしませんが、今ここまで読んで頂いている方の中でラットレースで苦しんでいる方がいるとするならば、一度立ち止まり、人生で何が大で何が小か、本当に大切なものは何か、自分は今幸せか、少なくとも今の延長線上に幸せ平穏はあるのか、さらには、自分以外の他人を一人でも幸せにすることができるのか、ゆっくり考える時間を取ってみるのも大切だと思います。

最終的に、人生の目的は、まずは「自分が幸せになること」そして「周りの人を幸せにすること」に尽きると思います。
ですので、何事も、盲目的に常識、世の中の風潮や周りの意見、マスメディアなどに流されないよう、自分で考えて決断することが非常に大切です。

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