「under-promise, over-deliver」の意味と使い方を分かりやすく解説!リアル英語

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「under-promise, over-deliver」の意味は?

今回は、「under-promise, over-deliver」を紹介していきます。ビジネスマンの基本的な心構え(?)とも言っても過言ではないでしょうか。とはいえ、使用できる場面はビジネスだけに限りませんので、ぜひ押さえておいていただきたいと思います。

まずは、単語の確認ですが、「promise」は「約束する」、「deliver」は「配達する」の他に「(成果)を出す」「(約束など)を果たす」という意味があります。
そして、「under」は動詞の前に付くと、その動詞に「低く」や「悪く」の意味を添え、「over」が動詞の前に付くと、その動詞に「高く」や「良く」の意味を添えます。

全体として、「低く約束し、高く結果を出す」となるのが分かると思います。もう少し自然な日本語にすると、

控え目に約束して、それ以上の結果を出す

と言えると思います。例えば、下記のような状況を思い浮かべてください。

あなたが、取引先から仕事を依頼されたとしましょう。余裕を見て5日以内の提出を約束していたが、最終的には4日で提出することができ、取引先に喜んで頂けた。

車の洗車にガソリンスタンドに行ったとしましょう。洗車に1時間掛かると言われて待っていると、45分で完了したため、得をしたような嬉しい気分になった。

まさにこういう状況が「under-promise, over-deliver」の身近な例と言えるでしょう。

使い方としては、動詞として使われることが多いですが、時たま形容詞的に使われることもあります。名詞として使う時には「under-promising, over-delivering」のように動名詞が用いられることもあります。
しかし、これは慣用句として確立しており、音で言わんとしていることが通じるため、どのように使ってもメッセージは確実に伝わりますので難しく考える必要はありません。

ここで、すでに想像が付くと思いますが、この逆に約束したことを果たせないことを「over-promise, under-deliver」と言います。こちらも併せて覚えてしまいましょう。

意味が分かったところで、使い方を見ていきましょう!

「under-primise, over-deliver」の使い方は?

【例1】

I make a point of under-promising and over-delivering so I never disappoint my clients.
(顧客をがっかりさせないよう、控えめに約束し大きく結果を出すように心掛けている。)

*「make a point of」:「~するよう心掛けている」「決まって~する」の意。

【例2】

Under-promise, over-deliver‘ approach is always the best practice for customer satisfaction.
(控えめに約束して結果は大きくのアプローチは、常に顧客満足のための最善策である。)

【例3】

A : I think this is nice. How much is it?
(これいいね。いくらです?)

B : 150.
(150です。)

A : 150? Come on! Give me the best price. Can you come down a little?
(150?まさか!ベストプライスで頼みますよ。もう少し安くなりません?)

B : This is already the best price I can give you. I’m not the ‘under-promise, over-deliver‘ type of guy.
(もうベストプライスでやらせてもらってますよ。様子見で駆け引きするようなタイプではないんで。)
*ここでは「とりあえず値段を高めに言っておいて、何か言われたら後から下げていく」の意。

まとめ

いかがでしたでしょうか?今回のフレーズはきちんと理解出来ましたか?

仕事においては「under-promise, over-deliver」は鉄則です。信用を失わないためにも、絶対に約束は破ってはいけないですからね。
「over-promise, under-deliver」は論外として、実はこの「under-promise, over-deliver」は一般的過ぎるため(というか、保険を掛けるのが人間の心理なので)、状況によっては、どうせこいつは全力ではないだろうと相手に推測されてしまうことも多いように感じます。
これでは、著しく印象が悪くなることはないにせよ、相手に熱意が伝わらないため好印象は与えられません。特に現代の機械的な、無機質な人間関係においてはなおさらでしょう。

そのような時に、私がビジネスマン時代に意識していた手法は(リスクもあるのでオススメはしませんが)、「over-promise, over-deliver」です。
自分を追い込むために、難しい約束(相手が喜ぶ約束)をしてしまう、出来るか分からないことも出来ると言ってしまい、最終的には何とか帳尻を合わせる(約束を超える)というものです。
きちんと達成すれば、相手からの高い信頼を勝ち取ることができます。
言いたくありませんが、結果、under-deliverしたこともあります。しかし、相手のために本気で取り組んでいる姿勢や真剣さを分かってもらえたため、逆に信用を勝ち取れたことが多かったと思います。
*TPOを見極めて使いましょう。会社の損害に繋がるような場面では「under-promise, over-deliver」が鉄則。

長くなってしまいましたので、この辺りで失礼します。
それでは!

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