「tipflation」の意味と使い方を分かりやすく解説!リアル英語

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「tipflation」の意味は?

今回は、最近アメリカで話題となっている「tipflation」という言葉を紹介します。特にこの1年間、私たちの家計を苦しめているインフレ、毎月のように値上げしてませんか?と思えるほど価格が上がり続けていますよね(便乗値上げも止まらない)。ニュースでも毎月のように消費者物価指数の上昇が報道されます。

*「便乗値上げ」の詳細は下記リンクから確認できます!
参考 「便乗値上げ」って英語で何て言うの?使い方も分かりやすく解説!リアル英語

*「消費者物価指数」の詳細については下記リンクから!
参考 「消費者物価指数」って英語で何て言うの?使い方も分かりやすく解説!リアル英語

海外でも同じようにインフレが起こっているわけですが、アメリカのように「チップ」制度のある国では物価上昇に加えて、サービスに対して払う「チップ」も上昇してしまいますよね。これが今回のタイトルにある「tipflation」で、見て分かるように「tip」と「inflation」を掛け合わせた言葉です。日本語では、

チップフレーション

と言います。

さらに、この「チップフレーション」の厄介なのが、チップ率の常識自体も上昇してきているということです。
1950年代には10%であったチップ率は、1970-1980年代には15%に、最近では15%-25%が当たり前となってきている上、フルサービスの高級レストランでは30%が一般的となってきているように感じます。
2022年のアメリカ国内の調査では、消費者が平均21%のチップを払っているというデータも出ており、一般消費者にとってはインフレーションとチップフレーションの2重苦と言ったところでしょう。

厄介なのは、以前のように小銭をチップ入れに入れるというやり方から、デジタルに変わってきているとで、店側がタブレットでチップをいくら払うか選択させる(例えば$20の総額に対して、タブレット上で$3 or $4 or $5と表示される)というシステムも珍しくありません。人目を気にして普段よりも多く払ってしまうのが人間ではないでしょうか。この方式を取り入れることで、これまでチップを払う必要がなかったようなお店までもがチップを要求してくるようになってきています。

意味が分かったところで、使い方を見ていきましょう。

「tipflation」の使い方は?

【例1】

People are experiencing this phenomenon that is known as tipflation in the U.S.
(アメリカでは人々はチップフレーションと言われる現象を経験している。)

【例2】

We are facing a double whammy of this rapid inflation and tipflation.
(我々は、この急激なインフレーションとチップフレーションの2重苦に直面している。)

まとめ

いかがでしたでしょうか?日本にはチップ文化がないので馴染みが無いかもしれませんが、チップも払い続けると馬鹿になりません。まさに、’ちりも積もれば’ ですね、「tipflation」恐るべしです。

とは言え、アメリカでは、物価もチップも上昇しますが、この10年で人件費が平均で30%近く上がっていますので、賃金が上がりやすいホワイトカラーであればそれほどの影響は感じないでしょう(賃金が上がり辛いセクターで働いている人にしわ寄せが行っている状況)。

問題は、日本のように過去30年以上賃金が上がらない国からアメリカに行くと、10年前のアメリカと今のアメリカでは、お金の減り方が別次元と感じます。これに加えて円安が追い打ちをかけ、中々海外旅行もあまり行けない時代になってきてしまいましたね。

それでは長くなってしまうのでこの辺で失礼します!

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