「a can of worms」の意味と使い方を分かりやすく解説!リアル英語

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「a can of worms」の意味は?

今回は、「a can of worms」というイディオムを紹介していきます。会話中はもちろん、ドラマや映画でもよく登場し、知っていないと全く意味が分からない表現の一つです。それでは早速見ていきましょう!

単語を見てみると、「can」は「缶」、「worm」は「蠕虫ぜんちゅう」つまり体が細長く蠕動により移動する虫、例えばミミズやヒルなどの総称を表し、全体の直訳は「蠕虫の缶」ですね。イメージはこんな感じでしょうか。

そして、この「a can of worms」がどういう意味かと言うとこんな感じ。

(関わりたくない)複雑な問題

込み入った厄介な問題

使い方としては通常、「open up a can of worms」(蠕虫の缶を開ける)のように使われ、「収拾のつかない事態を引き起こす」「事を厄介にする」ことを表します。もっとドラマチックな表現をすれば「パンドラの箱を開ける」とも言えるでしょう。

缶を開け中からミミズがうじゃうじゃ出てきたら…元に戻すのが大変そうですよね。まさに収拾がつかない状況です。想像しただけで気持ち悪い…

意味が分かったところで使い方も見ていきましょう!

「a can of worms」の使い方は?

【例1】

You’ll end up opening up a can of worms if you get involved in this.
(これに関わったらパンドラの箱を開けることになるぞ。)

【例2】

A : Hey, you look busy and depressed. What’s wrong?
(なんか忙しそうで落ち込んでるみたいだけど。どうした?)

B : Mmm, I’ve opened up a can of worms when I disagreed with my boss without thinking too much in the meeting this morning. I just did so trying not to be a yes-man or a pushover, but…
(うーん、今朝のミーティングで深く考えずに上司に同意しなかったら厄介な事態になっちゃってさ。俺はただ、イエスマンや言いなり坊主にならないようにそうしただけなんだけど…)

A : And?
(それで?)

B : He really put me on the spot telling me to justify my objection and provide evidence of it by COB today…
(反対の理由を正当化しろとか、今日の営業終了までに証拠を出せとか言われて困った状況に陥ったよ…)

A : That’s why…
(それでか…)

*「pushover」:「簡単に言いなりになる人」「ちょろい奴」「騙されやすい人/カモ」の意。

*「put someone on the spot」:「(難しい質問で)~を困らせる」「~を困難な状況に追い込む」の意。

*「COB」の詳細は ⇒ ⇒こちらをクリック!

まとめ

いかがでしたでしょうか。虫が苦手な人には申し訳ないですが、イメージがしやすく覚えやすいイディオムだと思います。学校英語ではお目に掛かることはありませんが、リアル英語では定期的に見聞きする表現です。ぜひ覚えてしまいましょう!

ちなみに、「open up a can of worms」という表現があるなら、逆に、起こってしまった複雑な問題を解決するという意味で「close the can of worms」と言えるのかが気になるところ。
ネイティブスピーカーにこれを確認したところ、実際にそういう言い方は聞いたことは無いが、「open up a can of worms」と対比して使ったり、文脈がハッキリしていれば100%理解可能ということでした。参考まで。

本日も最後までご覧いただきありがとうございました!

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