「profiteer」の意味は?
今回は、ワンランク上の英語表現から「profiteer」を紹介していきます。学校英語や試験英語では絶対にお目に掛かることはありませんが、英語上級者であれば知っておきたい単語です。それでは早速見ていきましょう。
単語を見てみると、「profit」という単語に似ていませんか?「profit」と言えば「利益」や「利益を出す」「もうける」という意味がありますが、「profiteer」になるとこんな意味に変わります。
「暴利をむさぼるもの」(名詞)
「暴利をむさぼる」(動詞)
世の中には、人の不幸や災害、人々を恐怖に陥れる非人道的な事を引き起こしたり、またそれに乗っかったりして金もうけをする輩が多く存在しますが、このような道徳・倫理感を無視した金もうけ行為を指します。
イメージしやすい例を挙げれば、
- 疫病が流行している最中、マスクの在庫不足に乗じて法外な値段で転売する。
- 延命治療に使われる薬の製造から販売を独占し、病人の死への恐怖につけ込み値段を吊り上げる。
- 抗争や戦いを作り出し、両当事者にお金の貸付けから武器や戦闘員などの提供を行い利益を得る。
などなどです。
意味が分かったところで、下で使い方を見ていきましょう!
「profiteer」の使い方は?
【例1】
I think that today’s extreme capitalism is the root cause of inhumanities and profiteering.
(私は、今日の極度の資本主義が、非人道的行為や無法な利益追求の根本的原因だと思います。)
*「root cause」:「根本原因」「主要因」の意。
*「inhumanity」:(不可算名詞)「非情」「無慈悲」、(可算名詞)「非人道的行為」の意。
【例2】
A : We’ve got this amazing product, and I’m thinking about selling it at 7,000 dollars.
(我が社にはこの素晴らしい商品があり、私はこれを7,000ドルで売ろうと考えている。)
B : 7,000 dollars!? I understand the need for profit, but we shouldn’t profiteer at the expense of our customers. Isn’t it unethical?
(7,000ドル!?利益の必要性は分かりますが、お客様を犠牲に利益をむさぼるべきではないかと。非倫理的ではないですかね?)
A : Unethical? It’s just business. Profit is the name of the game.
(非倫理的だと?これはビジネスだぞ。利益が最も重要なのだ。)
B : But, there’s a very fine line between profiting and profiteering. We always have to find a good balance, don’t you think?
(ですが、利益を得ることと暴利を得ることは紙一重です。我々は常に良いバランスを見つけなくてはならないと思いませんか?)
*「unethical」:「非倫理的な」の意。
*「name of the game」の詳細は ⇒ ⇒こちらをクリック!
【例3】
Profiteering is hopelessly prevalent in today’s world where the vast majority of people believe that everything revolves around money.
(世界中の大多数の人々が、全てはお金を中心に回っていると信じる今日、暴利をむさぼる行為は救いようが無いほどはびっこっている。 )
*「prevalent」:「流行している」「広く行きわたった」の意。
まとめ
いかがでしたでしょうか?「profiting」と「profiteering」の違いは理解出来ましたね?
今世界は、疫病から戦争まで様々な不幸に見舞われ、ニュースでこれを耳にしない日はありません。人間の飽くなき欲望という煩悩が存在する限り、悲しいかな「profiteering」が無くなることはないのかもしれませんね。
本日も最後までご覧いただきありがとうございました!
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