「make it work」の意味は?
今回は「make it work」というイディオムを紹介していきたいと思います。私も日頃よくお世話になる表現で、知っていると何かと便利です。それでは早速見ていきましょう!
まずは単語を確認してみると、「make」はここでは使役動詞で「make + 目的語 + do」のように使われ、「目的語にdoさせる」、「it」は会話中の話題を指し「それ」、「work」はここでは「働く」ではなく「機能する」「上手くいく」という自動詞なので、全体の直訳は「それを機能させる」「それを上手く行くようにさせる」となり、自然な日本語では、
「上手くやる」「上手くいかせる」
「何とかする」
と言えるでしょう。
これだけではまだ完全に理解できないと思うので、例文を見ていきましょう。
「make it work」の使い方は?
【例1】
A : I can’t, for the life of me, code this machine to move automatically this way. How can I make it work?
(どうしてもこのマシンがこうやって自動的に動くようにプログラムができないや。どうやったら上手くいくかな?)
B : Let me see… Hmm, actually, I’ve been guilty of this before. Let me re-code a little bit.
(ちょっといいかい… ふーん、実は、僕も以前これやっちゃってたんだ。ちょびっと再プログラムさせて。)
*「for the life of me」:「どれだけ必死に頑張っても」「どうしても」の意。通常否定文を強調する
ために使われる。
*「code」:ここでは「コード化する」「プログラムする」の意。
*「be guilty of」:「~で有罪である」が原義。カジュアルな会話中では「~をやらかして」「~で失敗して」という意味で使われることが多い。
【例2】
A : Boss, I don’t know if you’ve heard, but the new hire hasn’t shown any improvement in his work.
(ボス、聞いてるか分かりませんが、あの新人仕事が改善しないんですよ。)
B : I’m listening.
(というと?)
A : Take yesterday for example, he mistakenly deleted some files in the shared folder and didn’t even report it to me. He’s not a good fit for our company.
(昨日のことを例に挙げると、あいつ間違って共有フォルダ―のファイルをいくつか消してしまいまして、私に報告すらしなかったんです。この会社には不向きですよ。)
B : As you know, he’s a relative of our president. We have no choice but to make it work…
(知っての通り、彼は社長のご親戚だ。なんとか上手くやる他ないだろう…)
*「I’m listening」:相手の話を聞いていることを示すために使われる常套句。「聞いていますよ、続けて」「それで?」の意。
*「shared folder」:会社のネットワーク上の「共有フォルダ―」の意。
*「have no choice but to」の詳細は ⇒ ⇒こちらをクリック!
まとめ
いかがでしたでしょうか。難しい単語は特にないので覚えやすいと思います。「何とかしろ」「上手くやれ」と伝えたい時にはとても重宝します。
ちなみに、似た表現に「make it happen」があります。こちらの直訳は「それが起こるのをさせる」、つまり、「それを実現させる」という意味で使われる定番表現です。例文を挙げておくと、
A : Our company’s future depends on your team.
(我が社の未来はお前のチームに掛かってるぞ。)
B : I’m confident we can launch the best product ever and dominate the market.
(これまでで最高の賞品を発売し、市場を独占できる自信があります。)
A : Make it happen, Jon.
(上手くやれ/実現してくれ、ジョン。)
共に頻出の英語表現ですので、ぜひみなさんのボキャブラリーに追加しておいてくださいね!
それではまた次回!
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