「muddy the waters」の意味は?
今回は「muddy the waters」というイディオムを紹介していきます。直訳からでは実際の意味を推測しにくい表現の一つで、こういう表現を使えると一気にネイティブっぽく聞こえます。面白い表現ですので、ぜひここでマスターしていってくださいね!それでは始めましょう。
まずは単語の確認ですが、「muddy」は形容詞の「泥だらけの」「濁った」という意味の他に、他動詞で「~を泥で汚す」「~を濁らせる」という意味があります。そして「water」を複数形にすると「海域」「流水」を表すので、全体では大きな意味で「水を濁らせる」と直訳されます。そしてこれは、通常このような意味で使われます。
「(状況などを)複雑に分かりにくくする」
「話を混乱させる」
「余計な話を持ち出す」
このように聞くと、何となくイメージできますでしょうか?物事を複雑にして混乱させる様を、きれいな水域が台風や洪水などで泥だらけになることに例えたんですね。
意味が分かったところで、使い方を見ていきましょう!
「muddy the waters」の使い方は?
【例1】
A : Our company’s sales may decrease this year…
(我が社の売上、今年は落ちるかもです…)
B : What do you mean?
(どういうことだ?)
A : There’s a possibility that our competitors may do better.
(ライバル社が健闘するかもしれないという可能性もありますからね。)
B : Stop. Don’t muddy the waters. Can you get to the point?
(待て。話を分かりにくくするな。単刀直入に言ってくれるか?)
A : Umm.. I lost one of my important clients… I’m sorry, boss.
(えっと.. 重要顧客の一つを失いました… すみません、ボス。)
*「get to the point」:「端的に言う」「本題に入る」の意。
【例2】
A : What’s this fake nail doing in your room? This is pretty, huh?
(この付け爪あなたの部屋で何してるのかしらぁ?可愛いわねぇ?)
B : It must be from when my sister visited me last month…
(先月妹がうちに来た時のじゃないかな…)
A : Your sister doesn’t wear fake nails, does she?
(あなたの妹さん付け爪なんてしないわよね。)
B : Oh, that’s right… Ah, my friend must have dropped it when he came over last week.. You know, he started dating a new girl, so…
(あっ、そうだった… あぁ、友達が先週来た時に落としたに違いない.. だって、あいつ新しい子と付き合い始めてさ、そんで…)
A : Which friend!? Don’t try to muddy the waters! Who the hell does this really belong to!?
(どの友達!?余計な話しようとしないで!一体誰のものなのよ!?)
B : Calm down! Okay! I’m going to be honest, but don’t kill me, promise?
(落ち着けって!分かった!正直に言うよ、でも殺さないでくれよ、約束だよ?)
まとめ
いかがでしたでしょうか。イメージをしやすいイディオムなので覚え易かったと思います。みなさんの周りには、いつも事態を複雑にしたり、厄介事を増やしたりするタイプの人はいますか?そんな時には是非、この「muddy the waters」を使ってみてくださいね!
それではこの辺で失礼します!
GOOD LUCK!
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