「go through the motions」の意味は?
今回は、かゆいところに手が届く表現からの紹介です。
みなさんの周りには、仕事にせよ勉強や習い事にせよ、うるさいこと言われたくないから、怒られたくないから、または周りと合わせるためにとりあえずやっているだけという人はいませんか?
そんな状況をスッキリと表現できるのが今回の「go through the motions」です。直訳すると「動き(モーション)を通り抜ける」となりますが、分かりやすい日本語にすると、
「とりあえず形だけやっているふりをする」
「形式上とりあえずやる」
のような意味で使われます。言われてみれば、何となくイメージができるイディオムではないでしょうか。
ちなみに、「motions」の後ろに「of」をつなげることで、目的語(形だけやっていること)を持ってくることができます。
実際の使い方を見ていきましょう。
「go through the motions」の使い方は?
【例1】
A : He looks competent and also looks like an excellent role model for other employees.
(彼は有能で、しかも他の従業員に対して模範に見えるね。)
B : I don’t think so. He’s just going through the motions.
(そうでもないですよ。彼はただ、形式上仕事をこなしてるって感じです。)
A : Then, he should change his career path and become an actor.
(それじゃ、彼はキャリアチェンジして俳優になるべきだね。)
*「role model」:「模範となる人」「手本となるような人」の意。
【例2】
Most of the Japanese politicians are just going through the motions of working for Japan and its people.
(ほとんどの日本の政治家は、ただ形だけ日本と日本人のために働いているだけだ。)
まとめ
最後に注意点ですが、今回の「go through the motions」は、動詞の「pretend」のように「ふりをする」(実際にしない)ということではなく、実際に行動はしているものの、気持ち、やる気、興味や情熱がそこには存在しないという意味での「形だけやっているふりをする」という意味ですので、使い方にはご注意を!
最後までご覧いただきありがとうございました。
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