「to a fault」の意味と使い方を分かりやすく解説!リアル英語

ワンランク上の英語関連

「to a fault」の意味は?

今回はワンランク上の英語表現から、「to a fault」という表現を紹介していきます。日本の英語教育ではお目に掛かることは無いと思いますが、ネイティブスピーカーは当たり前のように使う表現です。それでは早速見ていきましょう!

単語を確認してみると、「to」は到達点を表し「~に至るまで」、「fault」はここでは「欠点」を表しているので、全体の直訳は「欠点に至るまで」となりますが、このままではチンプンカンプンだと思います。もう少し分かりやすい訳を付けるとこんな感じです。

欠点となる程

度が過ぎて(呆れるほど)~である

実はこれ、(基本的には)人の良い特徴や性質に対して使われるのですが、それが度を越えていて欠点になってしまうレベルであることを表現できます。例えば、

「serious to a fault」(度が過ぎるほど真面目で)
「honest to a fault」(呆れるほど正直で)
「generous to a fault」(度が過ぎるほど気前が良い)
「selfless to a fault」(度が過ぎて無私無欲である)
「perfectionist to a fault」(呆れるほどの完璧主義者である)

のように使うことが出来ます。

早速、使い方を見てみましょう!

「to a fault」の使い方は?

【例1】

A : Adam is square to a fault.
(アダムは度が付く程の堅物だよね。)

B : I know, right?
(だよね?)

A : He doesn’t understand any jokes. He even snaps if someone tries to playfully pranks him.
(彼はジョークが理解できないんだよ。遊びでいたずらしようもんならキレるからね。)

*「square」:「頭が固い」「堅物かたぶつの」「堅苦しい」の意。

*「I know, right?」の詳細は ⇒ ⇒こちらをクリック!

*「snap」:ここでは怒って「キレる」の意。元々は鋭い音を立てて「(物が)折れる」「切れる」。

*「prank」:(他動詞)「~に悪ふざけをする」「~をからかう」の意。名詞用法もある。

【例2】

A : I hate to say this, but I think it’s safe to say he’s a perfectionist to a fault.
(言いにくいんだけど、彼は度が過ぎる完璧主義者と言って差し支えないと思うよ。)

B : I know where you’re coming from. He cannot handle anything with deadlines because of his obsession with flawlessness and his unrealistic pursuit of perfection.
(君が何でそう言うか分かるよ。彼って間違いが無いことへの執着と非現実的な完璧の追求で提出期限付きのものは何もできないよね。)

*「obsession」:「強迫観念」「執着」の意。

*「flawlessness」:「不具合や欠陥がない状態」の意。

まとめ

いかがでしたでしょうか。本来であれば良い特徴も、度を過ぎると逆にネガティブに働くことがありますが、そんな時に使える便利な表現でした。

ちなみに、「to the fault where + 文(S+V)」という変形バージョンも見かけることがあります。直訳すると、「SがVするという欠点に至るまで」つまり「SがVするほど度が過ぎて~である」を意味します。例えば、

He was hard-working to the fault where he damaged his mental health.
(彼は心の健康を害してしまうほど度が過ぎて働き者であった。)

のように使うことが出来ますので、余力がある方は併せて押さえておくと良いでしょう。

それではまた次回!

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