「wear and tear」の意味は?
「wear and tear」と聞いて、「着る、そして涙」なんて想像してしまう方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか。
今回は、色々な場面で幅広く使われているものの、意外と知られていない表現の紹介です。
「wear」について、一番有名な意味はもちろん「着る」なのですが、二番目に使われる意味に「すり減らす」「すり減る」があります。さらには、これの名詞形も「wear」で「すり減り」を意味します。
次に「tear」についてですが、ここでの「tear」は「涙」の「tear」(発音:ティァ)ではなく、「引き裂く」「裂ける」や「引き裂き」「破れ目」「ほころび」を意味する「tear」(発音:テァ)がこの表現で使われています。
さて、「wear and tear」全体では「擦り切れ」「摩耗」「消耗」を表し、物体に対する「摩耗」「消耗」だけでなく、肉体に対しても使われます。日常的に使われる以外にも契約書などの法的文書でも登場し、この場合にはもっぱら「通常使用による(経年変化的な)劣化や摩耗」を意味します。
「wear and tear」の使い方は?
例1
This house is actually over 20 years old, but I can see very little wear and tear.
(この家は築20年以上だが、ほとんど損耗が見えない。)
例2
I feel a little wear and tear on my body these days.
(私は最近、体に少し衰えを感じる。)
例3
The lessee shall not be liable for ordinary wear and tear.
(賃借人は通常損耗に対しての責任を負わない。)
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回のこの表現、語呂が良くとても覚えやすいので、記憶に残りやすいと思います。
ちなみに、契約書等の法的文書では「通常損耗」の事を「ordinary wear and tear」や「normal wear and tear」のように言ったりしますので覚えておくと良いかもしれません。
私自身、体に「wear and tear」を感じる今日この頃ではありますが、負けずに頑張っていきたいと思います!
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