「factor in」の意味は?
今回は、幅広いシーンで聞かれる表現「factor in」を紹介します。
まず、「factor」は名詞用法の「要因」「要素」という意味で覚えている方も多いと思いますが、今回見ていくのは、これの動詞用法になります。
馴染みが無いかもしれませんが、この「factor」に「in」「into」を付けることで、「要因として含む」という意味に代わります。自然な日本語にすると、
「factor ~ in」「factor in ~」で「~を織り込む」「~を計算に入れる」
「factor ~ into …」で「~を…に織り込む」「~を…の計算に入れる」
という意味になります。
使い方を見ていきましょう。
「factor in」の使い方は?
【例1】
If you’re going to buy an older vehicle, definitely factor in a significant amount of money for vehicle maintenance.
(もし、古い車を買うつもりなら、相当の金額をメンテナンスのために織り込んでおきなさい。)
【例2】
When you do recipe costing and pricing, you have to factor the yield rate in.
(レシピの原価計算と価格設定をする時は、歩留りを計算に入れる必要があります。)
*「costing」:「原価計算」の意。
*「pricing」:「価格設定」の意。
*「yield rate」の詳細は下記リンクから確認できます!
参考 「歩留まり」って英語で何て言うの?使い方も分かりやすく解説!リアル英語
【例3】
When calculating PPV, the inflation rate also needs to be factored into the future purchase prices of raw materials.
(PPVを計算する際は、インフレ率もまた将来の原料の購買価格に織り込まれる必要がある。)
*「PPV」:「Purchase Price Variance」の頭字語で「購買価格差異」の意。主に製造業で、将来の原料の購買価格が原価や粗利にどのような影響を与えるかを予測する手段。
*「purchase price」:「購買価格」の意。また、「purchasing price」とも言う。
【例4】
The U.S. stock market has been going down lately. Investors seem to be factoring in the forecast that FRB is going to do a double rate hike again.
(アメリカの株式市場はここのところ下がってきている。投資家は、米国連邦準備制度理事会(FRB)が再度0.5ポイントの利上げをするのではという予想を織り込んでいるようだ。)
*「double (interest) rate hike」:政策金利は通常0.25%刻みで変動するが、一気に0.5%上げることをこのように表現する。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
例文は、若干ビジネス、経済寄りになってしまいましたが、「織り込む」と言いたい際には日常的にも問題なく使える表現です。
また、「factor in」の他にも「price in」も同じ意味で使われますが、こちらは若干使い方が限定的で、「~を(価格に)織り込む」という意味で使われることが大半です。
併せて覚えてしまいましょう。
それではまた!
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