「beat the system」の意味は?
「システムをやっつける」??今回は「beat the system」というフレーズを紹介していきます。
日本の英語の教育シーンではまず登場することはないのですが、以外に役立つ表現ですのでぜひ覚えてくださいね!
まず、意味としては、
「(法律・制度・ルール)をくぐりぬける/抜け道を見つける」
「(システム)を出し抜く」
ということなのですが、意味だけでは少し分かりづらいですよね。どのような状況かをいくつか挙げると、例えばこんな感じ。
<ケース1>
あるピザ屋が、お届けに30分以上掛かったら無料というキャンペーンを始めた。通常なら25分で配送してくれるが、ちょっと前に配送ルートの途中の橋が事故で通行止めという情報を得た。配送員は迂回しなくてはならないため、間違いなく25分以上掛かると読んでピザを注文。配送に32分掛かったためピザを無料でゲットした。
⇒配送に30分以上掛かったら無料というシステムを出し抜いた
<ケース2>
昨今、日本の「国民皆保険制度」を悪用する外国人が増えてきている。特に某燐国では、日本のこの制度の抜け穴を利用し、自国のクライアントに日本の保険制度を利用させる業者も多く存在する。
(一つの例としては「医療ツーリズム」などとも呼ばれ、日本で高額医療を安く受ける等)
⇒日本の健康保険制度の抜け穴を利用
何となくニュアンスを感じ取ってもらえたら幸いです。
早速、例文を見ていきましょう!
「beat the system」の使い方は?
【例1】
A : I think we can get a free pizza.
(タダでピザをゲットできんじゃね?)
B : Free pizza? How?
(タダで?どうやって?)
A : Look, this pizza house has launched this crazy promotion. Your order is free if they take more than 30 minutes for delivery.
(見ろよ、このピザ屋やばいプロモやり始めたよ。30分でデリバリー出来なければ注文タダだって。)
B : There’ll be some construction along the way starting today, so they’d have to take a long detour. We could beat the system, I guess.
(今日からここへの途中で工事があるから、奴ら遠回りしなきゃかもな。上手く利用できるかもな。)
*「detour」:「遠回り」の意。「take a detour」で「遠回りする」を表す。
【例2】
A : How can we get the subsidy the government has started to offer to SMEs?
(どうしたら政府が中小企業に提供し始めた助成金を受けられるかな?)
B : I know someone who can help you beat the system.
(上手く抜け道を見つける手助けしてくれる人を知ってるよ。)
*「SME」:「Small and Medium-sized Enterprise」の頭字語。中小企業の意。
まとめ
いかがでしたでしょうか?「cheat the system」という言い方もしますので、併せて押さえておくと良いでしょう。
今回の「beat the system」は基本的にはネガティブな意味で使われ、倫理的にはクエスチョンということが多いかもしれません。よく言えば世渡り上手なのかもしれませんが…
意外と使える表現ですので、ぜひ、みなさんのボキャブラリーに加えてみてください。
それではこの辺で失礼します!
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