「third rail」の意味は?
今回は、「third rail」という表現を紹介していきます。「3番目のレール」という直訳からは絶対に想像が付かない面白い表現です。
早速意味から見ていきたいのですが、このような意味で使われます。
「触れたくない話題(テーマ)」
「触れてはいけないもの」
初めて見る方にとっては全く意味不明だと思いますので、まずは「third rail」が何なのかということを簡単に説明します。
アメリカの鉄道などでは、電車への電力供給のために「第三軌条方式」というシステムが使われており、車輪用の2本のレールとは別に電力供給用の高電圧レール(まさに3番目のレール)が並行して走っているのですが、これを「third rail」や「electric rail」と言います。
この「third rail」は高電圧のため、人間が触れると大けがや最悪の場合死に至る程のものなので、絶対に触ってはいけないものと認識されています。そこから、「third rail」は比喩表現として上で紹介したような意味になるのですね。
意味が分かったところで、使い方を見ていきましょう!
「third rail」の使い方は?
【例1】
A : Are you going to bring up racism at the next company-wide meeting? You can’t do that.
(次の全社会議で人種差別の話題を出すつもりですか?それはダメです。)
B : Why can’t we? It is actually happening in our company and we have to cope with it.
(なぜダメなんだ?実際に会社で起こっていて、対応しなくてはならないだろう。)
A : That is the third rail in business settings. Please don’t touch it!
(ビジネスシーンではそれは触れてはいけない話題です。そこには触れないでください!)
【例2】
There exist so many third-rail political issues in Japan-U.S. relations.
(日米関係においてとても多くの触れてはいけない政治問題が存在する。)
まとめ
いかがでしたでしょうか?触れると感電死してしまう「third rail」… イメージし易い表現でしたね。どちらかというと、政治や外交などで使われることが多いように感じます。是非みなさんのボキャブラリーへ追加しておきましょう。
ちなみに【例2】にあるように、「third-rail」とハイフンで繋ぐことで形容詞として使うことが出来るということも併せて押さえておきましょう!
それではまた!
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