「go south」の意味は?
今回は「go south」というイディオムを紹介していきます。日常会話でもビジネスシーンでもよく耳にするので、一段上の英語を目指す方には絶対に押さえて頂きたい表現の一つです。
直訳すると「南下する」「南に行く」となりますが、イディオムとしてどのような意味で使われているのか。それがこちら。
「悪化する」
「下向きになる」
「上手く行かない」
南を下方向と捉えれば理解しやすいイディオムですね。物事が好ましくない方向に向かうのであれば、色々なシチュエーションで幅広く使うことが出来る便利表現です。
また、「go south」を「head south」と言っても同じ意味ですので併せて押さえておきましょう。ここでの「head」は「向かう」を意味しています。
早速使い方を見ていきましょう!
「go south」の使い方は?
【例1】
The project we’re working on is starting to go south.
(我々が取り掛かっているプロジェクトが上手く行かなくなり始めている。)
【例2】
Our relationship has gone south since we had a huge argument.
(ひどい喧嘩をして以来、私たちの関係は悪化してしまっている。)
【例3】
A : The U.S. stock markets may go south if the Fed announces a double rate hike of the federal funds rate this week.
(もし米中央銀行が今週0.5%のFFレートの利上げを発表したら、アメリカの株式市場は下向きになるかもしれないな。)
B : I don’t think so. The markets should already have priced it in.
(私はそうは思わないな。市場は既にそれを織り込んでしまっているはずだよ。)
*「double rate hike」:政策金利は通常0.25%刻みで変動するが、一気に0.5%上げることをこのように表現する。
*「federal funds rate」:「FFレート」の意。アメリカの政策金利のこと。
*「price in」:「~を(価格に)織り込む」の意。
まとめ
いかがでしたでしょうか。知っているとネイティブからも一目置かれるカッコいい表現でした。
ちなみに、「south」の反対に「north」(北)を使い、「go north」と言えば「良くなる」「上手く行く」のように逆の意味で使えるのかと言うと、ネイティブスピーカー的にはコンテキスト次第ではもちろん理解はできるが、イディオムとして確立しているかと言ったら一般的ではないとのことでした。
ですので、基本的には「go south」単体で覚えておけばよいでしょう。
最後までご覧頂きありがとうございました!
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