「lowest common denominator」の意味は?
今回は少し長ったらしいのですが、ビジネスシーンでもたまに耳にする「lowest common denominator」という表現をご紹介します。
単語を見てみると、「lowest」は「最小の」、「common」は「共通の」、「denominator」は「分母」を表しますので、直訳すると「最小の共通の分母」つまり算数で言うところの「最小公分母」を指します。
軽くおさらいですが、1/2 と1/3を足し算したい時、まずは分母を同じ数に合わせるために2と3の最小公倍数(LCM=lowest common multiple)を求めます。2の倍数と3の倍数のうち共通の最小の倍数は6ですので、1/2=3/6、1/3=2/6となり、3/6+2/6=5/6(答え)となるのですが、この分母の「6」がここで言う最小公分母となります。
算数では上記のような場合に登場するのですが、ビジネスの現場ではこれが別の使われ方をします。それが、複数の事象や商品、人などの、
「共通点」
「共通項」
という意味になります。
余談ですが、算数では「lowest」よりも「least」が用いられ「least common denominator」となることが多いですが、ビジネスシーンでは、私の感覚上90%以上の場合「lowest」を使うように感じます。とは言え、どちらでも通じますのでご心配なく。
「lowest common denominator」の使い方は?
【例1】
The lowest common denominator between our company and the one we are considering to acquire is the fact that we put our employees first.
(我々の会社と、買収を計画している企業の共通項は、従業員を第一に考えるということである。)
【例2】
To find the lowest common denominator of these bottlenecks is the key to success of this project.
(これらのボトルネックの共通点を見つけることが、このプロジェクトの成功の鍵である。)
*「bottleneck」:原義は「瓶の首」、しばしば比喩的に「(プロジェクトや計画の)進行の妨げになるもの」を意味する。
まとめ
いかがでしたでしょうか?こういう表現をサラッと使えるとすごくカッコいいですよね。
昔、会議の場でこの表現を使っている人を見て、自分もいつか使ってやろうと思ったのを良く覚えています。長い表現ですが覚えづらいというものではないので、是非皆さんのボキャブラリーに追加してみてくださいね!
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