「run something by someone」の意味は?
今回は、「run something by someone」というイディオムを紹介していきます。学校英語ではまずお目に掛かることはありませんが、特に仕事で英語を使う方は絶対に押さえておきたい表現です。それでは見ていきましょう!
まずは単語を見てみると、「run」という動詞が他動詞として使われていることに気付きます。ここでは「run」は「走る」ではなく「走らせる」、「by」は前置詞で「~のそばを」「~を通り過ぎて」を意味するので、イディオム全体を直訳すると「(人)のそばを通して(もの/事)を走らせる」となりますね。
ちょっと分かりづらいですが、これが実際にどういう意味で使われるのかというとこちら。
「(~について)(人に)意見を求める/確認する」
オフィス風に言えば、
「(~について)(人を)通す/お伺いを立てる」
といったところでしょうか。
念のため英語での定義も確認しておきましょう。
run something by someone :
Cambridge Dictionary
to tell someone about something so that that person can give their opinion about it
(誰かに、その人が意見を出せるよう、何かを話すこと)
つまり、自分で物事を進める前に、しかるべき人に意見や考えをもらえるよう話をする(確認する)ことですね。組織の中では、「この案件は絶対に彼を通すように」「自分で判断せずに上長にお伺いを立てなさい」のように使われると思います。
意味が分かったところで、早速使い方を見ていきましょう!
「run something by someone」の使い方は?
【例1】
Looks like you’ve learned the ropes. You don’t have to run everything by me going forward.
(要領が分かってきたようだな。今後は全て俺を通す必要はないぞ。)
*「learned the ropes」:「コツをつかむ」「要領を身に付ける」の意。船乗りがまずはロープの縛り方を学ぶことが由来。
*「going forward」の詳細は ⇒ ⇒こちらをクリック!
【例2】
As a team player, Paul always makes sure to run his ideas by his boss and all his collegues.
(チームプレーヤーとして、ポールは彼のアイデアを上司や同僚全員を通して意見をもらうようにしている。)
*「team player」:「チームプレーヤー」「協調型社員」の意。組織において、個のパフォーマンスよりも組織全体のパフォーマンスを考え、協調性をもって行動する人のこと。
*「make sure to」の詳細は ⇒ ⇒こちらをクリック
まとめ
いかがでしたでしょうか?特に今回のイディオムは、使われている単語はとても基礎的なもの(runとby)ですが、きちんと意味と使い方を覚えないと使いこなせない英語表現の一つだと思います。こういう表現をサラッと使えるとオフィスでも洗練された雰囲気が出ますよね。
それではまた!
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