「tap into」の意味は?
今回は「tap into」というイディオムを紹介していきます。学校英語では習わない表現ですが、英語のニュースやビジネスシーンでは意外と頻繁にお目に掛かる表現です。それではさっそく見ていきましょう!
まず、このイディオムの意味から見ていきたいのですが、「tap into ~」で、
「~を利用する」
「~を活用する」
というニュアンスを持つようになります。
一見覚えづらいように感じますが、「tap」のイメージを捉えればそこまで難しくありません。
<ここから少し長くなるので、時間のある方だけ見て頂ければOKです>
まず、「tap」という単語は大きく分けて2つのイメージがあります。①「コツコツ叩く系」と②「蛇口系」です。
ざっくり説明すると、①は名詞では「コツコツ(音)」「軽くたたくこと」、動詞としては「コツコツ叩く」「軽くたたく」という動作を、②は名詞では「(水道などの)蛇口」「(樽などの)栓」、動詞としては「~に(蛇口や栓などを)取り付ける」「(樽など)に穴を空ける」という動作を表します。
そして、今回の「tap into」は②の「tap」のイメージが元となっております。”え!?蛇口って全く関係ないやん!”という声が聞こえてきそうですね。
さて、②の動詞「tap」のイメージは、樽の中にある物を取り出したり消費したりするために栓を付けるということ、つまり「tap into」で、「tap」(栓)を付けて中にある物を利用するために「into」の目的語の中に入り込むというイメージが生まれ、上のようなニュアンスが出てくるのです。
早速使い方を見ていきましょう!
「tap into」の使い方は?
【例1】
We should tap into this growing demand for organic food by developing new products that cater to health-conscious consumers.
(我々は健康志向の消費者に合わせた新商品を開発して、このオーガニック食品の高まる需要を利用すべきである。)
*「cater to」:「~の要求に応じる」「~に対応する」「~に合わせる」の意。
【例2】
As a leader, you need to get the best out of your staff by tapping into their knowledge, their intelligence and their experiences as well.
(あなたはリーダーとして、部下の知識、知性や経験を引き出して、彼らを最大限活用する必要がある。)
*「get the best out of ~」:「~を最大限活用する」「~を最大限に引き出す」の意。
まとめ
いかがでしたでしょうか。「tap into」のイメージを何となく掴んで頂けましたか?日常会話の中で「tap」という単語自体をあまり使う機会がないので、馴染みが無いという方も多いかもしれませんね。
面白いことに、今回紹介した「tap into」は単体の「tap」よりも一般的に使用頻度が高いのでは?と感じるイディオムです(私の主観です)。ワンランク上の英語を目指す方は絶対に押さえておくとよいでしょう。
本日も最後までご覧いただきありがとうございました。
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