「A for effort」の意味は?
今回は、「A for effort」という表現を紹介していきます。この「A」は不定冠詞の「a(ア)」ではなく、アルファベットABCの「A(エー)」なのですが、一体どういう意味なのでしょうか。かつてアメリカ人との雑談の中で初めて聞いた時には、全く意味を想像出来なかったことを記憶しています。それでは早速学んでいきましょう。
上で軽く触れたとおり、「A」はアルファベットの「A(エー)」、「for」は「~に対して」という意味の前置詞、「effort」は「努力」「労力」という意味なので、「A for effort」全体を直訳すると「努力に対してA」となります(全体では名詞句を形成しています)。
勘の良い方はもしかしたらお気づきかもしれませんが、この「A」は成績の評価の「A」で、通常は最も良いランクとして使われるもので(良い A→B→C→D→F 落第)、自然な日本語では、
「努力についてはすごく評価」
「努力賞」
なんて訳も出来ますし、会話的に言えば、
「よくやったじゃん!」
「よく頑張ったね!」
という訳も出来ますね。
何かの物事において成功は出来なかったが、努力や頑張りについては評価できるという時に、カジュアルに、かつユーモアを込めて使います。
これだけでは理解が難しいと思いますので、下で例文を見ていきましょう!
「A for effort」の使い方は?
【例1】
A : How did the test go?
(テストはどうだった?)
B : I didn’t pass…
(ダメだったよ…)
A : I’m sorry to hear that. But I know you worked really hard, so A for effort to you!
(それは残念だね。でもすごく頑張ったから、君に努力賞だよ!)
B : Thanks for saying that.
(そう言ってくれてありがとね。)
【例2】
A : How did Joe do in the presentation the other day?
(この前、ジョーのプレゼンどうだったよ?)
B : I think he performed much better than I expected, though it didn’t lead to immediate sales. I definitely give him an A for effort, actually an A⁺ for effort.
(その場での販売には繋がりませんでしたが、予想以上によくやったと思いますよ。彼の努力は評価しますね、というか、かなり頑張りについては評価をしています。)
*「A⁺ for effort」:ここでは「A for effort」どころではなくそれ以上の評価ということで、成績の評価スケールの「A⁺」を持ち出している。
まとめ
いかがでしたでしょうか?こういう表現は、知らないと本当に理解がむずかしいんですよね。急に会話で登場したりすると「え!?」ってなってしまう表現の一つでした。
ちなみに、「(上手く行かなかったけど)頑張ったね!」を表す同じような声掛け表現としては「Good try!」や「Nice attempt!」などがあります。併せて押さえておくと良いでしょう。
世の中結果が伴わないことも多いと思いますが、お前は「F for effort!」(努力の落第だ!)とは言われたくないですね。
それではまた!
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