「move the goalposts」の意味は?
今回は「move the goalposts」というイディオムを紹介していきます。「goalpost」(ゴールポスト)から想像できる通りスポーツから派生した表現で、日常会話でもビジネスシーンでも使うことが出来ます。それでは早速見ていきましょう!
単語の確認ですが、「move」は「~を動かす」、「goalpost」は上で触れましたが「ゴールポスト」(サッカーやラグビーなどのゴールを形成する両端の柱の一つ)を表し、イディオム全体では「ゴールポスト(ゴール)を動かす」と直訳できます。そして、これがどういう意味で使われるかと言うとこちら。
「(途中で)ルールや規則を変える」
「決まり事を覆す」
え!?何でそうなるの!?と思われた方にはイメージして頂きたいのですが、例えばサッカーをしていて相手ゴールを攻める時、ゴールを動かされたら困りますし、そもそもフェアではないですよね?「move the goalposts」は、まさにこのようなイメージから生まれた表現でとても英語っぽいなぁと感じます。
さて、意味が分かったところで使い方も見ていきましょう!
「move the goalposts」の使い方は?
【例1】<スリーポイントシュートを入れたら10ドルやるよの巻>
A : (After shooting a three-pointer) Got it! Pay up!
((スリーポイントシュートを打った後)入った!払ってもらうよ!)
B : Hold on, hold on! Show me one more time. If you nail it next round, you’ll get ten bucks.
(待って、待って!もう一回見せてよ。次のラウンドで成功したら君は10ドルゲットだ。)
A : Hey, don’t move the goalposts! You promised me ten bucks if I scored that three-pointer!
(おい、言ったこと変えるなよ!あのスリーポイント成功したら俺に10ドルって約束したやん!)
*「three-pointer」:「(バスケ)スリーポイントシュート」の意。
*「pay up」:「(約束したお金や借金を)完済する/清算する」の意。
*「nail it」:「上手くやる」「見事にやってのける」の意。カジュアルな表現。
【例2】
A : How are you finding your new position in the sales department?
(営業部での君の新しいポジション、どんな感じだい?)
B : I’ve got a couple of issues with that.
(いくつか問題があってね。)
A : Oh, not enjoying it?
(あら、楽しんでないのかい?)
B : Well, I have to preface this by saying I’m overall satisfied with my position, okay?
(うーん、僕のポジションには全体的に満足してると前置きしておくね、いいかい?)
A : Sure, nothing is perfect. Shoot.
(もちろん、完璧なものはないからね。言ってみて。)
B : My new boss likes to move the goalposts every time he thinks we can outdo our preset targets.
(新しい上司は、僕たちがあらかじめ決めた目標を超えられると思うたびに、それを覆して新たなターゲットを設けてくるんだ。)
A : That’s so annoying!
(それは厄介だね!)
*「preface」:「~を前置きする」の意。
*「outdo」:「~をしのぐ」「~に勝る」の意。
*「preset」:「前もってセットする」「あらかじめ決める」の意。
まとめ
いかがでしたでしょうか?ゴールを動かされるというシーンを覚えることで、とても覚えやすいイディオムに変身しますね。例文も日常的に想像しやすいものを作成してみましたので、何度も読み直して覚えてしまいましょう。
また、「move」を「shift」に変えて「shift the goalposts」と言うこともできますので、頭の片隅に入れておいてくださいね!
それではまた次回!GOOD LUCK!
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