「猫に小判」って英語で?
日本の諺でも定番中の定番、「猫に小判」を英語で何て言うのかを紹介していきます。
意味を説明する必要は無いと思いますが、猫に小判を与えても価値が分からないため全く意味がないことから、’どれだけ素晴らしいものでも、その価値が分からない人には何の意味もないことの例え’ ですね。
’小判’ という言葉から分かるように、この諺は日本発祥のものです。
海外には「猫に小判」という表現はありませんが、代わりに別の表現が存在するのです。
それが、「豚に真珠」です。
こちらも今では日本でも一般的ですが、どうやら元々は新訳聖書の中の引用のようですね。
そして現代において一般的にどのように英語で使われるかと言うと、
「cast pearls before swine」(豚の前に真珠を投げる)
と表現します。
早速、使い方を例文で見ていきましょう!
「cast pearls before swine」の使い方は?
【例1】<久々に叔父が帰国。連れて行くレストランを母親に相談したら>
A : I want to take him to this fine dining restaurant.
(叔父さんのこと、この高級レストランに連れて行こうと思うんだ。)
B : You don’t have to. He doesn’t appreciate the quality, anyway.
(その必要は無いわよ。どうせクオリティーは分からないしね。)
A : You mean, quantity over quality is the way to go?
(というと、質より量がベストってこと?)
B : Yup, it’s like casting pearls before swine.
(そうね、豚に真珠みたいなものだから。)
*「quantity over quality」の詳細は下記リンクから確認できます!
参考 「quality over quantity」の意味と使い方を分かりやすく解説!リアル英語
*「the way to go」:「行くべき道」つまり「ベストな手段」の意味で使われる慣用句。
【例2】<人に話を聞いてもらえないという方へのアドバイス>
A : What should I do when people don’t try to listen to and understand me?
(人に話を聞いてもらえず理解しようとしてもらえない時にはどうしたらよいでしょうか?)
B : Great question. There’s a line in the New Testament, which says “Don’t cast pearls before swine“. This is the best piece of advice I can give you.
(良い質問です。新約聖書にある ’豚に真珠’ というくだりがあります。これがあなたに与えられる最高のアドバイスです。)
*「the New Testament」:「新約聖書」の意。
まとめ
いかがでしたでしょうか?知っておくといざという時に便利だと思います。
「猫に小判」と同じ表現は「豚に真珠」の他にも「馬の耳に念仏」や「犬に論語」がありますが、いずれも直訳してしまっては海外では通じませんのでご注意を。
ちなみに、お隣中国では、「牛に対して琴を弾ず」(訳:牛に琴を弾く)と言うようです。面白いですね。
自身について言えば、とてもアナログを好む人間のため、ハイテクには全く興味がありません。
携帯はiPhone11ですが、使うのは結局、電話とカメラとLineくらいで、我ながら「猫に小判」だなぁと思っています。
みなさんの周りには「猫に小判」と言える状況はありますか?
それではこれで失礼します!
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