「dine and dash」の意味は?
今回は、「dine and dash」というイディオムを紹介していきます。海外のレストラン業に関わることがあれば、必ずどこかのタイミングで耳にする表現です。日常会話で頻繁に登場するものではないですが、とても英語らしい言い回しで、何となく英語の感覚が養われるというか、そんな感じのする表現の一つです。それでは早速見ていきましょう!
まずは単語の確認、「dine」は「食事をする」、「dash」は「ダッシュする」ですので、イディオム全体を直訳すれば「食事してダッシュする」となりますね。さて、今回はたくさんの方がその本来の意味を推測出来たのではないでしょうか。そうです、どういう意味で使われるかと言うと、
「無銭飲食(する)」
「食い逃げ(する)」
でした。
名詞としても動詞としても使えるのがポイントです。
「ダイン・アンド・ダッシュ」のように発音されますが、「dine」の「d」と「dash」の「d」が韻を踏んでおり、こういう表現はとても英語らしいと思います。
ちなみに、これに似た表現「eat and run」(直訳:食べて走る)との違いは、最後の ’まとめ’ で触れていますので、興味がある方は最後までご覧ください!
意味が分かったところで使い方を見ていきましょう!
「dine and dash」の使い方は?
【例1】
A : Have you noticed the increase in retail shrinkage at our restaurant lately?
(最近うちのレストランで商品ロスが増えてるのに気づいてたか?)
B : Yes, I have. I’ve been looking into the possibility of food loss and internal theft.
(はい。フードロスと内部窃盗の可能性を調べています。)
A : You should also keep an eye on dine and dash.
(無銭飲食にも目を光らせてくれよ。)
B : Absolutely. I’ll make sure someone is always monitoring the front of house.
(もちろんです。いつも誰か必ずホールを監視するようにします。)
*「retail shrinkage」の詳細は ⇒ ⇒こちらをクリック!
*「front of house」の詳細は ⇒ ⇒こちらから!
【例2】
A : How’s your restaurant business going?
(君のレストランビジネスはどんな感じだい?)
B : Overall, it’s going great. But there’s one issue I have to cope with.
(全体的には上手く行ってるよ。でも、対処しなくちゃいけない問題が一つあって。)
A : What’s that?
(それはなんだい?)
B : It’s dine-and-dashers.
(無銭飲食者だよ。)
A : How often does that happen?
(どれくらい頻繁に起こるの?)
B : A couple of times a week…
(週に数回かな…)
まとめ
いかがでしたでしょうか?【例2 】にあったように、「er」を付けて「dine-and-dasher」とすれば「食い逃げする人」、つまり「無銭飲食者」を表すことが出来ますので併せて押さえておきましょう。
さて、「dine and dash」と「eat and run」(直訳:食べて走る)の違いですが、「eat and run」も「食い逃げ」というニュアンスで使われるものの、レストランでの食い逃げというよりは、例えば、招待されたお宅で食べるだけ食べてさっさと帰っていくという意味での食い逃げを表します。使い方を見るとこんな感じ。
I hate to eat and run, but I’ve got to go now. I have another appointment after this.
(食い逃げしてるようで嫌なんだけど、もう行かなきゃなんだ。この後別の約束があってね。)
何となく違いを感じて頂けましたでしょうか。
今回のイディオムは、レストラン業に関わりのない方にとってはあまり関係ないものの、最後に補足した「eat and run」の方が必要な場合があるかもしれませんね。念のため押さえておきましょう。
本日も最後までご覧いただきありがとうございました!また次回!
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