「bank on」の意味は?
今回は、「bank on」というイディオムを紹介していきます。日常会話などカジュアルなシーンでよく使われる表現です。さっそく見ていきましょう!
「bank」と聞くと、なにやら「銀行」や「お金」に関する表現かなと思ってしまいますが、実はこれとは全く関係ありません。「bank」は「銀行」や「土手」などの意味を持つ単語として有名ですが、実は、それ以外に動詞として「頼る」という意味を持ちます。そして通常は「on」を後ろに伴うことで、
「~に頼る」
「~を当てにする」
という意味で使われます。
同じ意味のイディオムとしては「rely on」や「count on」が主流な感じはしますが、この「bank on」もそれに引けを取らないくらいネイティブに使われています。
意味が分かったところで早速使い方を見ていきましょう!
「bank on」の使い方は?
【例1】
A : Do you think we can bank on Tom to finish this task by the end of the day? I want to delegate it to him.
(トムが今日中にこの作業を終わらせるの当てにしても大丈夫かなぁ?彼にその仕事を振りたいんだ。)
B : He’s the last person you should rely on in this situation. He doesn’t handle pressure well.
(この状況では彼に頼るべきではありませんよ。彼、プレッシャーに弱いんで。)
A : That’s right. Who can handle this, then?
(そうだな。それじゃ、誰がいいかな?)
B : Beth is the go-to person for time-sensitive matters.
(急ぎのことであればベスが頼りになりますよ。)
*「delegate」の詳細は ⇒ ⇒こちらをクリック!
*「go-to person」:「頼りになる人」の意。
*「time-sensitive」:「時間的制約のある」「期限が決められている」「急ぎの」の意。
【例2】
A : I’m thinking about hiring a financial adviser to help me to achieve FIRE. What do you think?
(FIREを達成するのにファイナンシャルアドバイザーを雇おうと考えてるんだけど、どう思う?)
B : That wouldn’t be a good idea. You shouldn’t bank on them, I guess.
(それはどうだかなぁ。彼らに頼るべきじゃないんじゃないか?)
A : Why not? They are professionals in terms of money, aren’t they?
(なぜだい?彼らはお金に関してはプロだろう?)
B : Yes and No. Well, think about it this way. If they really knew how to ‘FIRE’, why are they still working full-time?
(YesともNoとも言えるけど。まあ、こう考えてみなよ。仮に彼らがFIREの仕方を知っているとしたら、なぜ彼らはまだフルタイムで働いているんだい?)
A : That’s a good point!
(そうだよな!)
*「FIRE」:「Financially Independent, Retire Early」の頭字語。「経済的自立して早期退職」を表す。名詞としても動詞としても使われる。
*「in terms of」:「~に関して」の意。
まとめ
いかがでしたでしょうか?一昔前は日本の学校教育や試験英語でお目に掛かることはなかったですが、最近では日本の英語教材でもちょこちょこ登場するようになってきた気がします。
「~に頼る」というと「rely on」「count on」と思い込みがちですが、リアル英語では「bank on」が本当によく登場しますので、ぜひみなさんのボキャブラリーに追加して頂きたいと思います。
それではまた!
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