今回紹介する「by」と「until」は、日本語で「まで」と覚えている方が多く、英語学習者が曖昧に混同して使ってしまう単語の代表例ではないでしょうか?
私もこれまで、これらを苦手とする方をたくさん見てきました。
ここでは、これらの単語の大きなニュアンスの違いについて説明させていただきますので、最後までお読みいただければ幸いです。
(英語が苦手な方は「品詞」と聞くとフリーズしてしまうと思いますので、このパラグラフは読み流して頂いてOKです。)
まず、品詞的に言えば「by」は前置詞、「until」は前置詞と接続詞用法があります。
つまり、「by」の後ろには名詞(名詞句)や動名詞が続きます。一方、「until」は名詞(名詞句)や動名詞の他に、接続詞用法では文章(主語S+動詞Vを含む)も続けることができます。
使い方はざっくりとこんな感じですね。
下記の文章を見ていきましょう。
<byを使った文章>
例1
His presentation will begin at 10am on the dot, so make sure to be there by 9:55 at the latest.
(彼のプレゼンは10時ちょうどに始りますので、遅くとも9:55までにはそこにいるようにしてください。)
*9:55がタイムリミットでり、それよりも前にそこにいるようにすれば良い。
例2
We have to get ready by the time she comes to pick us up.
(彼女が私たちを迎えに来る時までには準備をしないとね。)
*彼女が迎えに来る時がタイムリミットであり、その前に準備を終わらせるという意味。
<untilを使った文章>
例3
Why don’t we wait until 3pm.
(3時まで待ちませんか?)
*3時まではずっと(継続して)待つことを提案しており、その前には立ち去ることはない。
例4
Don’t start eating until you are allowed to.
(許可があるまで食べ始めてはいけません。)
*許可が出るまではずっと食べるのを我慢する必要がある。その前に食べることはできない。
上の(例1)(例2)と(例3)(例4)の文章の大きな違いにお気付きでしょうか?
答えは超シンプルです。
by : 日本語に訳すなら「~までには」という訳が分かりやすい。期限を表す。
until : 日本語に訳すなら「~までずっと」という訳が分かりやすい。継続を表す。
いかがでしたでしょうか?
この「期限」と「継続」というニュアンスの違いをきちんと理解すれば、正しくこれらの単語を使いこなすことができるようになり、誤訳もなくなるでしょう。
上で挙げた例文以外にも、辞書などで色々な英文に触れて感覚で覚えてしまいましょう!
最後に余談ですが、「until」に似た単語で「till」がありますが、これは単純に「until」のカジュアル表現と覚えておけば良いでしょう。
それでは、GOOD LUCK!
コメント