「at the same time」と「at the same hour」の違いを最短で分かりやすく解説!リアル英語

違いを最短で分かりやすく解説!シリーズ

今回は、間違いやすい2つの表現、「at the same time」と「at the same hour」の違いについて説明していきます。

まず、これら2つの違いは見ての通り「time」と「hour」ですが、「time」は一般的概念としての「時間」や「とき」を、「hour」は時計で言うところの「時間/時刻」や「(60分単位での)時間」等を意味するということを押さえておきましょう。

単語の意味を理解した上で、それぞれの表現の意味と使い方を見ていきましょう。


at the same time」: 同時に 

【例1】
Mary and I arrived at the station at the same time.
(メアリーと私は駅に同時に到着した。)

【例2】
Yen depreciation and cost-push inflation are happening at the same time.
(円安とコストプッシュインフレが同時に発生している。)

*「yen depreciation」の詳細は下記リンクから確認できます!
参考 「円高」「円安」って英語で何て言うの?使い方も分かりやすく解説!リアル英語

これら2つの例文は時間的に同時に起こっているニュアンスですが、実は時間的な同時性以外にも使えます。それがこのようなケース。

【例3】
She’s a mathematician and at the same time an economist.
(彼女は数学者であると同時に経済学者でもある。)

この例文では、前に述べたことに続いてさらに何かを追加して説明しています。こういう場合には「and」が先行することが多いです。「そしてさらには」のように訳せるかもしれませんね。

もう一つ見ていきましょう。

【例4】
He makes a lot of money but at the same time he has no time with his family.
(彼はお金をたくさん稼ぐが、同時に家族との時間がない。)

こちらでは、最初に述べたことに対して、どちらかと言えば同時に経験している逆のことを述べています。こういう場合には「but」が先行することが多いです。「その一方で」と訳しても良いでしょう。

では、「at the same hour」を見ていきましょう!


at the same hour」:同じ時間(時刻)に

【例1】
Waking up at the same hour every single day will dictate your energy level throughout the day.
(毎日同じ時刻に起きることは、一日の体のエネルギーレベルに影響します。)

*「dictate」:ここでは、「~に影響を与える」「~を左右する」「~を決定づける」の意。

【例2】
I’d like to have another meeting with you tomorrow but, do you think you can come here at the same hour?
(明日もう一度あなたとミーティングしたいのですが、同じ時間にここに来られますかね?)

これら2つの例文では、同じ時刻、つまり朝の7時なのか、昼の2時なのか、時計で言うところの時間を表しているのが分かると思います。


しかし、何事にも例外は付き物で、「at the same time」が「at the same hour」と同じ意味で使われるケースもあります。それがこちら。

【例3】
I’d like to have another meeting with you. Do you think you can come here at the same time tomorrow?

このように、「at the same time」に時を表す修飾語句が付いて、文脈上「同時に」という意味に解釈される危険性が無い場合は、「同じ時間(時刻)に」という意味で使うことが可能です。


さて、ここまで「at the same time」と「at the same hour」の違いについて見てきましたが、違いを理解していただけたでしょうか?相手に誤解なく意図を伝えられるよう、きちんと使い分けできるようにしましょう。

それではこの辺りで失礼します!

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