「bystander effect」の意味と使い方を分かりやすく解説!リアル英語

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「bystander effect」の意味は?

今回は、心理学用語から「bystander effect」の紹介です。心理学と聞くとちょっと難しい感じがしますが、当ブログでは日常的によく使われる、そして身の回りに溢れている心理現象を紹介していきます。それでは早速見ていきましょう!

まずは単語から確認ですが、「bystander」は「傍観者」、「effect」は「効果」を意味します。日本語でも直訳で、

傍観者効果

と紹介されているものです。

さて、「傍観者効果」の詳細は下記を参照。

社会心理学の用語であり、集団心理の一つ。ある事件に対して、自分以外に傍観者がいる時に率先して行動を起こさなくなる心理である。傍観者が多いほど、その効果は強力なものになる。

『ウィキペディア (Wikipedia)』

ちょっと難しいですかね?例を挙げるとこんな感じです。

  • 人ごみの中を歩いていたら、盲目者が何やら困っている様子。声を掛けて助けたい気持ちはあるが、心の中で誰かがやるのではないかと思いその場を離れてしまった。
  • 満席のレストランで食事をしていると、客の一人がむせ初め苦しそうにしている。救急車を呼ぶかどうか、本人のところへ行こうかどうかが頭をよぎるが、最終的に居合わせた客も動かず、少し経って店員が対処するに至った。
  • 20~30名が参加する部内ミーティングで、ある同僚が仕事量過多のためレポートが間に合いそうにないため助けを求めた。しかし、自分には多少の余裕があると思っている人でさえ、下を向くか周りを見渡すだけで、結局自分から援助を申し出る者はいなかった。

どうでしょうか?どの例をとっても、もし居合わせたのが自分しかいなかったら、より行動に結びついているのではないでしょうか?これを「傍観者効果」と言うんですね。

意味が分かったところで、使い方を見ていきましょう!

「bystander effect」の使い方は?

【例1】

A : I asked my coworkers for help in the meeting, but no one lifts a finger to help me with the report.
(ミーティングで同僚全員に助けを求めたんだけど、誰もレポート手伝ってくれようとしないのよ。)

B : There must be bystander effect going on. Everyone thinks someone else will do it. Why don’t you ask individuals directly as opposed to asking for help in front of a group of people?
(傍観者効果が起こっているんだな。みんな他の誰かがやるって思っているんだよ。大勢の前でお願いする代わりに、一人一人に直接お願いしてみたら?)

A : I’ll give it a try.
(やってみるよ。)

B : You’ll have so much more luck!
(より上手く行くよ。)

*「no one lifts a finger to」の詳細は下記リンクから確認できます!
参考 「not lift a finger」の意味と使い方を分かりやすく解説!リアル英語

*「as opposed to」の詳細はこちらから!
参考 「as opposed to」の意味と使い方を分かりやすく解説!リアル英語

【例2】

A : What do you think we can do to prevent the bystander effect?
(傍観者効果を避けるために私たちは何が出来ると思いますか?)

B : Unfortunately, it’d be unrealistic to fend off the phenomenon. Our brains are inherently programmed to protect ourselves from dangers, which means it orders us not to get involved in potentially negative or unfavorable matters as much as possible.
(残念ながら、その現象を避けるのは非現実的でしょう。私たちの脳は元来、危険な事柄から我々を守るようプログラムされていて、それはつまり、脳は私たちにネガティブで好ましくない事柄になるべく関わらないよう命令することを意味します。)

A : That makes sense.
(確かにそれは言えてます。)

B : Having said that, I think we can cope with it to some extent by understanding how bystander effect works.
(とは言ったものの、傍観者効果を理解することによって、幾分かはそれに対処出来ると思います。)

*「fend off」:「~を避ける」「~を回避する」の意。

*「inherently」:「本質的に」「元々」「生得的に」の意。

まとめ

いかがでしたでしょうか?傍観者効果、多かれ少なかれ、みなさんにも経験があるのではないでしょうか?私も、この現象を理解してはいても、やはりいつになっても一瞬躊躇する自分がいます。特に身に危険が及ぶようなことはなおさらですね。
そういう時は脳が自分を守ろうとしているのだなと自分に言い聞かせ、一度脳のリミッターを外して、それから行動に移すようにしています。昔よりはリミッター解除が早くなってきました。

この効果を上手に使ったのが、【例1】のシチュエーションです。
一度に多くの人相手にお願いしても成功率が低いので、個人的に名指しでお願いしてみると成功率がぐっと上がります。ぜひ試してみてくださいね(悪用はダメですよ!)。

ではこの辺で失礼します!

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