「out of this world」の意味は?
今回はワンランク上の表現から、「out of this world」というイディオムを紹介していきます。学校英語では絶対に出会うことは無い表現ですが、リアル英語では結構頻出の表現です。さっそく見ていきましょう!
まずは単語を確認、「out of」は「~の外に」、「this world」は「この世界」ですので、直訳すれば「この世界の外に」となりますが、これが実際にどういう意味で使われているかと言うとこんな感じ。
「ものすごく良い」
「大変すばらしい」
実はこれ、「この世のものではない」というニュアンスで、素晴らしいということを強く誇張した表現なんですね。
’素晴らしい’ を表す言葉と言えば、「great」「amazing」「wonderful」「fantastic」「awesome」などが思い浮かびますが、このような言葉では言い表せないほどの感動がある時に使われるのが一般的です。
ものすごい感動を表す表現なので、それ相応のボディーランゲージも重要なポイントになります。これについての注意点は一番下の ’まとめ’ をチェックしてみてください。
それでは例文を見ていきましょう!
「out of this world」の使い方は?
【例1】
A : Wow! This apple pie is out of this world! This is the best I’ve ever had in my life!
(うわ!このアップルパイありえないくらいおいしいわ!人生で食べた中で一番だよ!)
B : Thank you! Glad you like it.
(ありがとう!気に入ってくれてうれしいよ。)
A : Hey, can you share with me your recipe?
(ねぇ、レシピ教えてくれる?)
【例2】
A : How was your summer vacation?
(夏休みはどうだった?)
B : I stayed with my boyfriend at this luxury hotel and enjoyed everything, literally!
(彼氏とこのラグジュアリーホテルに泊まったんだけど、文字通り全部楽しんだよ!)
A : Sounds like you had a lot of fun.
(かなり楽しんだみたいね。)
B : Yeah, their restaurants were amazing, the service was fantastic, and best of all, the private beach was out of this world!!
(うん、レストランは最高で、サービスも文句なし、何と言ってもプライベートビーチは想像を絶する素晴らしさだったよ!)
*「best of all」:「中でも一番良いのは」「とりわけ」の意。
まとめ
いかがでしたでしょうか?このイディオムは、文字通り誇張され過ぎた感じがあるので、日常的に乱発するようなものではありません。特に使う場面や言い方を間違えると嫌味にも聞こえてしまうので、使い方には注意が必要です。
例えばですが、誰かをディナーに招待したとしましょう。自慢の手料理を食べてもらった時のリアクションが、「This is out of this world」と言っているのにも関わらず声のトーンはいつものまま、しかも真顔で言われては、とても不自然なことがお分かりいただけると思います。嫌味を言っているのかと疑いたくもなるかもしれませんね。
このような表現を使う際は、ボディーランゲージ(表情含め)をきちんと言葉と一致させるように気を付けたいところです。*メラビアンの法則(Mehrabian’s rule)によれば、コミュニケーションの93%は、視覚や聴覚の非言語によるものと言われています。言葉での情報伝達はたったの7%ということですので、どれだけボディーランゲージが重要な役割を果たしているかが分かりますよね。
(*人間のコミュニケーションは、言語情報が7%、聴覚情報が38%、視覚情報が55%を占めるという、1971年に心理学者のアルバート・メラビアンによって提唱された法則。)
長くなってしまいましたので、この辺で失礼いたします。また次回!
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