「It takes two to tango」の意味は?
今回は、そのまま使える便利表現から「It takes two to tango」を紹介していきます。絶対に直訳からでは想像できない慣用句の一つです。特に会話では、定型で使われる表現がたくさんあるので、その定型文をそのまま覚えてしまえれば会話がとても楽に楽しくなりますよ。それでは早速見ていきましょう!
まずは単語の確認、「It」は仮主語、「take」は「~を要する」、「two」はここでは「2人」、「to tango」は「It」を受けて「タンゴを踊ること」を意味するので、フレーズを直訳すると「タンゴを踊ることは2人を要する」となりますが、これが実際にはどう意味で使われるかと言うとこんな感じ。
「両者の協力(努力)が必要だ」
です。
なぜこんな意味が生まれたのか、実はこのイディオムは1952年にアル・ホフマンとディック・マニングによって書かれた人気の曲「Takes Two to Tango」に由来します。タンゴを踊るには二人のパートナーが必要なわけで、二者間の協力が不可欠であるという状況を比喩しており一般的なイディオムになりました。
さらに1982年、アメリカのロナルド・レーガン大統領が米ソ関係における相互協力の必要性を説明するため記者会見で使用したことでさらに広まりました。それ以来、この表現は、特定の行動や状況が成功するためには両者の関与が必要であることを示唆するために広く使用されています。
ここまでの話を聞けばイディオムの起源を理解出来ましたね?
ですが、実際には下記のような意味で使われることの方が多く、それが、
「二人とも悪いよね」
「両者に責任がある」
です。
意味が分かったところで使い方も見ていきましょう!
「It takes two to tango」の使い方は?
【例1】
A : We did a great job on the presentation! Everyone seemed happy!
(俺らプレゼンすごく上手く行ったな!みんな満足そうだったよ!)
B : Yeah, it takes two to tango, and our combined efforts really paid off.
(そうだね、俺たち二人の協力が必要でさ、そして一緒にやった努力が報われたんだね。)
【例2】
A : What!? Are you saying this is my fault!?
(何!?私のせいだっていうわけ!?)
B : Stop it, guys! It takes two to tango!
(お前らやめろって!どっちにも悪いところがあるだろ!)
【例3】
A : I saw them having an argument last night. Which one is to blame?
(昨晩、彼らが口論しているのをみたよ。どっちが悪いの?)
B : I don’t know. It takes two to tango, if you ask me.
(さあね。俺に言わせれば両方悪いんじゃない。)
A : What was that? It takes what!?
(何だって?何が必要と!?)
B : Sorry, I said “It takes two to tango”, meaning they’re both to blame.
(ゴメン、両方に非があるという意味で “It takes two to tango” って言ったんだ。)
A : Interesting.
(面白いね。)
*「if you ask me」の詳細は ⇒ ⇒こちらをクリック!
まとめ
いかがでしたでしょうか?面白い表現でしたね。
ちなみに当事者が3人いて、3人とも悪いと言いたかったら「two」を「three」に変えるのか?というと、私は「It takes two to tango」しか聞いたことがありません。タンゴは2人で踊りますから、「It takes three to tango」にはならないのは当然ですね。
それではこの辺で失礼します!また次回!
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