「pull strings」の意味は?
今回は、「pull strings」というイディオムを紹介していきます。会話はもちろん、ドラマや映画などでもよく耳にするフレーズです。それでは早速見ていきましょう!
まずは単語を確認、「pull」は「引く」「引っ張る」を、「strings」は「紐」ですので、全体を直訳すると「紐を引っ張る」となりますが、比喩表現として下記のような意味で使われます。
「裏で糸を引く」
「裏で手を回す」
文脈によっては、
「コネを使う」
とも言えるでしょう。
紐に繋がった操り人形みたいなものを想像すると、イメージ的に分かりやすいと思います。
意味が分かったところで早速使い方も見ていきましょう!
「pull strings」の使い方は?
【例1】
A : What? He got into Harvard!? How is that possible!? He’s not even a straight-A student.
(何だって?あいつがハーバードに入ったって!?そんなことあるん!?オールAの優等生ですらなかったよね。)
B : His father must have pulled some strings. He’s very influential in academic circles.
(彼のお父さんがいくぶんコネを使ったに違いないね。彼は学会では影響力のある人だから。)
A : That makes sense.
(それなら納得だわ。)
*「straight-A student」:成績表が全てAの「優等生」の意。
【例2】
A : Adam! You’re not gonna believe this!
(アダム!君は信じないだろうな!)
B : What happened?
(どうした?)
A : Remember the project we’re struggling with? Mr. Hernandez pulled some strings and got us an extension!
(俺たちが苦戦してたプロジェクトあるじゃん?ヘルナンデスさんが裏で口利きしてくれて期限の延長をゲットしてくれたんだよ。)
B : No way! That’s amazing! I was really worried we wouldn’t finish on time.
(まじか!それはすごいや!時間通りに終わらないって心配してたんだよ。)
A : I know, right? He’s such a life-saver. Now we can really do a great job instead of rushing through it.
(だよね?彼には本当に救われたよ。これでさっさと終わらせるんじゃなくて良い仕事が出来るね。)
*「extension」:「延長された期間」「延期」の意。
*「I know, right?」の詳細は ⇒ ⇒こちらをクリック!
*「rush through」:「~を急いで終わらせる」「さっさと片付ける」の意。
まとめ
いかがでしたでしょうか?例文では「pull some strings」という形で登場していましたが、他にも「pull a few strings」、「pull no strings」や「pull the strings」などのように文脈に合わせて変化します。
参考までに簡単な例文も挙げておくと、
I had to pull a few strings for him to join the club.
(彼がそのクラブに入れるよう、私は少し裏で動かなくてはならなかった。)
Despite his connections, he decided to pull no strings and applied for the job just like everyone else.
(彼の持つコネにも関わらず、裏で口を利くことをせず他の人たちと同じようにその仕事に応募することにした。)
Who’s pulling the strings behind what’s going on?
(今起こっていることの裏で誰が糸を引いているんだ?)
何となく理解出来ましたね?
長くなってしまいましたのでこの辺で。それではまた次回!Adios!
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