「便乗値上げ」って英語で?
今回紹介するのは「便乗値上げ」です。今のように世界中でインフレが起こっている時には、結構見聞きする表現です。
「便乗値上げ」を英語では、
「price gouging」
と言います。
「price」は「価格」、「gouge」(発音:ガゥジ)はここでは「~の価格を不当に上げる」という意味で使われています。
2020年、コロナ騒動が起こった後、世界中でマスク不足が発生したのを皆さん覚えていますでしょうか?店頭では一時的にマスクや消毒液が手に入らなくなりましたよね。
すると、ネット上では法外な価格で売られるようになったり、店頭に並んでもあり得ない価格で販売されたりしました。まさに「price gouging」の一例ですね。
補足しておくと、「price gouging」は、過度な需要(人の欲求)につけ込み、不当に価格を上げるイメージがあります。
一方、製造コストアップに対応すべく、ある程度仕方のない(他社に合わせた)便乗値上げは何て言うのか?
こちらは、最後のまとめで説明しておりますので、ぜひチェックしてみてください!
「price gouging」の使い方は?
【例1】
There are some people who try to make money by price gouging, taking advantage of the people’s dire need for daily necessities.
(人の生活必需品を求める差し迫った必要性を利用して、便乗値上げによって金を稼ごうとする人もいる。)
【例2】
Fever reducers for kids have been in severely short supply in the country, and now, price gouging is happening online.
(子供用の解熱剤がその国ではひどく供給不足にある、そして今、ネット上では便乗値上げが起こっている。)
*「fever reducer」:「解熱剤」の意。「fever-reducing medication」と同じ。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
「price gouging」の他にも、「opportunistic price hike」「opportunistic price increase」という表現もあります。
ちなみに、「opportunistic」の意味は、「日和見的な」「チャンス(機会)を狙った」です。
こちらは、どちらかと言うと、同業他社(通常マーケットリーダー)が値上げしたのに合わせ、周り(マーケットチャレンジャーやフォロワー)はそれに続くことで消費者離れや批判を最小化するという値上げの仕方のイメージです。
製造コストも上がってきていて早く価格に転嫁したいけど、”周りの同業他社はいつ値上げするんだろうなぁ” 的な感じです(だから日和見的)。
「price gouging」の持つ、何らかの影響で需要がものすごく上がってきて(みんな欲しがって)いるから、大分値段を上げても売れるだろう(この機に高値で売ってしまえ)みたいなニュアンスとは若干違いがあります。
現在日本でも企業の便乗値上げが続いていますが、まさにこれは「opportunistic price hike」と言えるでしょう。
こちらも併せて覚えておくと良いでしょう。
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