「dilution」の意味は?
今回は、ビジネスシーンで良く耳にする「dilution」(発音:ダィルーション)を紹介していきます。
そもそも「dilution」は、「希釈」「薄めること」、そしてその動詞は「dilute」(ダィルートゥ)なのですが、「(水などで)~を希釈する」と言う意味で使われることが多いと思います。
しかしビジネスの現場では、物理的に「希釈」をすることではなく、比喩的に、
「希薄化」「薄弱化」
と言う意味で用いられます。
飲食業界で例を挙げてみましょう。
例えば、ラーメン屋の創業者が最初の1店舗を仕切っていた時は活気があり、すごく美味しくてサービスも良く行列が出来ていたのに、10店舗20店舗と手広く店舗を広げて行くと共に、味もサービスも落ちてしまった。
さらには客足も徐々に減り、イメージ的、ブランド的にも価値が落ちてしまったように感じることがないでしょうか?
まさにこれが、品質やサービス、さらにはブランドが「希薄化」してしまった例でしょう。
早速、例文を見ていきましょう!
「dilution」の使い方は?
【例1】
Over the years, there’s been a serious dilution of quality resulting from this rapid business expansion.
(ここ何年にも渡って、この急速なビジネス展開のため、品質の深刻な希薄化が発生している。)
*「result from」:「~の結果として生じる」「~に起因する」の意。
【例2】
Brand dilution usually happens when a brand loses its value due to excessive and unreasonable brand extension.
(ブランドダイルーションは、過度かつ必要以上のブランド拡張のため、ブランドが価値を失ったときに起こる。)
【例3】
The larger an organization becomes, the more dilution of cohesiveness it will experience.
(組織が大きくなればなるほど、その組織はますます団結力の薄弱化を味わう。)
*「cohesiveness」の詳細は下記リンクから確認できます!
参考 「団結力がある」って英語で何て言うの?使い方も分かりやすく解説!リアル英語
まとめ
いかがでしたでしょうか?
特にコンサル業界には、横文字でそのまま「ダイルーション」と言う方もちらほらいらっしゃいますので、一応ビジネスの世界では、徐々に日本語として浸透してきているんだなと認識しています。
しかし、まだまだ「ダイルーション」と言って多くのビジネスパーソンに理解してもらえるほど市民権を得た言葉ではないので、現状は「希薄化」「薄弱化」と日本語を使うことをお勧めします。
それではまた!
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