英語初心者から抜け出すコツ!?超重要回!/管理人のつぶやき

管理人のつぶやき

英語初学者や、なかなか英語(に限らず外国語)の苦手意識がなくならないという方は必見(得意な方は見なくてOK)。ここでは、私が英語初学者向けにトレーニングを行う際に用いる、「K&Mメソッド」の一部を紹介させていただきたい。

さて、「英語の読解スピードが速くならない」「簡単な会話ができない」「英文の組み立てに時間が掛かる」という悩みを抱えている人がかなり多い。

英語中級者以上と苦手な方との絶対的な違いは、日本語と英語の「文の構成通りに思考しているか」である。(はて???)と思われた方がほとんどだと思うので、実際に例文を使って説明していく。

例えば、「I want to eat curry and rice at the restaurant tomorrow」という文があったとする。意味は「私は明日、そのレストランでカレーライスが食べたい」という訳なのだが、この英文を見た時の、中級者以上と苦手な方の頭の中でどのような処理がされているか見てみよう。

<苦手な方>
I..は「私は」だな、後ろにTomorrowがあるから「明日」か、それで..at the restaurantは「そのレストランで」、curry and rice「カレーライス」をeat、「食べる」のか..want toは「~したい」だから、日本語にまとめると「私は明日、そのレストランでカレーライスが食べたい」だな。
⇒ このように、主語から、述語を探して最後に動詞を見つけるという、日本語と同じ文章構造で英文を見てしまっている

<中級者以上>
I、「私は」、want to eat、「食べたい」、curry and rice、「カレーを」、at the restaurant, 「そのレストランで」、tomorrow、「明日」。(OK、意味が分かった)
⇒読解や会話では、きれいな日本語の順に並べ替えすらしない。前から英語の文章構造通り、前から流れるように(戻ったりしないで)順番に思考している。

次は少し複雑な文章を見てみたい。

例えば、「My car which I had bought 3 weeks ago broke down this morning when I went for a drive with my wife」という文があったとする。

<苦手な方>
My car、「私の車は」、(ん!?)3 weeks ago? this morning?、broke downは「壊れた」だから..3週間前に壊れた?いや、今朝壊れた?後ろの方にwhenがあるから「~の時」だな..with my wifeは「私の妻と」で、went for a driveは「ドライブに行った」ということは、(ん!?ちょっと待て)このboughtは何だ??時系列的に、3週間前に買った車かな?ということは…….
⇒関係代名詞が絡むと、急に頭の中がぐちゃぐちゃになってしまう。
 *そもそも「K&Mメソッド」では、文法書で勉強する「関係代名詞」「SVOC」とか「従属節」などの文法用語は一切使わないんです!

<中級者以上>
My car(私の車は)、which (それを)、I had bought(私が買った)、3 weeks ago(3週間前に)、broke down(壊れた)、this morning(今朝)、when I(私が~な時に)、went for a drive(ドライブに行った)、with my wife(私の妻と)
⇒読解や会話では、これで十分であり、きれいな日本語への変換はしない。こちらも、前から英語の文章構造通り、前から流れるように(戻ったりしないで)順番に思考している。

ちなみに慣れてくると、下記のように切断回数が減ってくる。
My car which I had bought(私の車、それを私が買った)、3 weeks ago(3週間前に)、broke down this morning(今朝壊れた)、when I went for a drive(私がドライブに行った時に)、with my wife(私の妻と)

ここまでで何となくお分かりいただけたであろうか。英語を使う時は、英語ならではの文章構造に合わせて思考していかないと上手く行かない。当然逆も然り、外国人が日本語を学ぶときは、日本語ならではの文章構造に合わせて思考しなければ、きれいな日本語は使えないのである。

この意味を理解し、この思考の癖がついてくると、一気に英語の実力が伸びるのは実証済だ。だまされたと思ってやってみてほしい。下に、サンプルを付けておくので、練習してみよう。

<サンプル文>*英検2015年度第2回検定問題より
(原文)⇒(スラッシュ多め入れ込み)⇒(スラッシュ少なめ入れ込み)の順で見て頂くと、きれいな日本語訳が無くても、全体的に言っていることのイメージが湧くはずである。この段階で全体のイメージを理解できれば、あなたは良い方向に前進した証拠である。
一応、一番最後にきれいな日本語訳を付けておくので最後に確認してみよう。

ーーーーー(原文)ーーーーー
Urban farming is becoming increasingly popular across the United States. Urban farmers grow plants and raise animals for food just like farmers in the countryside. Nevertheless, there are some differences. For instance, they do this on empty pieces of land in towns and cities. Urban farms can be of any size – from large ones created on the sites of former factories to small ones in people’s backyards. It is estimated that around 20 percent of urban households produce some of their food by farming.

ーーーーー(スラッシュ多め入れ込み)ーーーーー
Urban farming(都市農業は) / is becoming(なっている) / increasingly popular(ますます人気に) / across the United States(アメリカ合衆国中で).

Urban farmers(都市農家さんたちは) / grow plants(植物を育てる)/ and raise animals(そして動物を飼育する)/ for food(食物のため) / just like farmers(まさに農家さんのように) / in the countryside(田舎の).

Nevertheless(とはいえ), / there are (ある)/ some differences(いくらかの違いが).

For instance(例えば), / they (彼らは)/ do this(これをします) / on empty pieces(空いたところに)/ of land(土地の)/ in towns and cities(町や都市で).

Urban farms(都市農園は)/ can be(なり得る)/ of any size(あらゆるサイズで)/ – from large ones(大きいものから) / created(作られた) / on the sites(場所に) / of former factories(以前の工場の) / to small ones(小さいものまで) / in people’s backyards(ひとの裏庭の中の).

It is estimated(推定されている) / that(ということが) / around 20 percent(およそ20%が) / of urban households(都市家庭の) / produce(生産する) / some(いくらか) / of their food(彼らの食べ物の) / by farming(農作業によって).

ーーーーー(スラッシュ少なめ入れ込み)ーーーーー
Urban farming is becoming(都市農業はなっている) / increasingly popular(ますます人気に) / across the United States(アメリカ合衆国中で).

Urban farmers(都市農家さんたちは)/ grow plants and raise animals(植物を育て動物を飼育する)/ for food(食物のため) / just like farmers in the countryside(まさに田舎の農家さんのように).

Nevertheless(とはいえ), / there are some differences(いくらかの違いがある).

For instance(例えば), / they do this(彼らはこれをします) / on empty pieces of land(空き地に)/ in towns and cities(町や都市で).

Urban farms(都市農園は)/ can be of any size(あらゆるサイズになり得る)/ – from large ones(大きいものから) / created on the sites of former factories(工場の跡地に作られた) / to small ones(小さいものまで) / in people’s backyards(ひとの裏庭の中の).

It is estimated that(ということが推定されている) / around 20 percent of urban households(都市家庭のおよそ20%が) / produce(生産する) / some of their food(彼らの食べ物のいくらかを) / by farming(農作業によって).

ーーーーー(日本語訳)ーーーーー
都市農業は、全米各地でますます人気が高まってきている。町や都市で農業を行う人たちは、地方の農業の人たちのように、食用に食物を育てたり、家畜を飼育している。ただ、いくつかの違いはある。例えば、彼らは土地の空き地で農業を行う。都市農園は、工場の跡地に作られた大規模なものから、個人の裏庭にある小さなものまで、大きさはさまざまである。約20パーセントの都市家庭は、自分たちで農作業をして何らかの食べ物を生産していると推定される。


日本語訳は、回答から抜粋しているので、さすがに非常にきれいな日本語である。(スラッシュ入れ込み)の訳は、回答の日本語を見ずに、私が頭から読んで、イメージした日本語を入れていったものである。

言語はイメージを相手に伝えるものである。相手から「紫色の背丈が15cmくらいの花」と言われて、あなたは、文章の構造ではなく、この花の描写を頭に描くわけである。つまり、「花」「だいたい15cm」「紫」と単語で聞いても、同じものを描写できれば、コミュニケーションは成功である

「I want to drink a cup of coffee with milk and sugar」を伝えたいときに、「I」「a coffee」「drink」「want」「sugar and milk」このように単語で話しても、相手から「So you want a coffee with milk and sugar? Is that what you mean?」と確認はされるだろうが、最低限イメージは伝わってはいるのである。
*そのコミュニケーションを誤差なく、間違いなく伝えるためには、正しい文法や語彙を持ち合わせているに越したことはないのは当然だが

話が長くなってきたのでそろそろまとめたいが、何が言いたいかというと、コミュニケーションではスピーカーの発言をイメージするということが大切なのである。会話や読解などにおいて、文章構造の理解や、頭の中できれいな日本語への変換は必要ない。英語が苦手な方は、文を頭からイメージしていくということを意識していってほしい。

今後も、英語初心者のためになる「K&Mメソッド」について紹介していくので、是非応援お願いします!

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