「second wind」の意味は?
今回は「second wind」というイディオムを紹介していきます。直訳からは本来の意味をイメージしにくい表現の一つです。それでは見ていきましょう!
まず単語を見てみると、「second」は「2番目の」、「wind」は「風」なので、直訳すると「2番目の風」なのですが、実際には下のような意味で使われます(シンプルな日本語訳は難しいのですが)。
「一度無くしかけたやる気(エネルギー)を再度取り戻すこと」
「回復した活力」
日本語では少し分かりづらいかもしれませんので、下で英語での定義も参考にしてみてください。
second wind ;
Cambridge Dictionary
a return of strength or energy that makes it possible to continue in an activity that needs a lot of effort
(多くの労力を要する活動において継続を可能にさせる活力やエネルギーの回復)
なぜこのような意味を帯びるのか、実は「wind」には「風」という意味の他に、口語で「息」や「呼吸」の意味があるのです。ですので、今回の「second wind」は「2番目の呼吸」とイメージすると分かりやすいと思います。
どういうことかと言うと、例えば100mダッシュをした後、息が切れてもう走れない!ってなりますよね!?しかし個人差はあれど、少し休憩すればまたもう一本ダッシュできるまでに回復すると思いますが、まさにこれが「second wind」のイメージなのです。
実際に使い方を見た方が分かりやすいと思いますので、例文を見ていきましょう!
「second wind」の使い方は?
【例1】
A cup of coffee gave me a second wind after three hours of studying.
(3時間の勉強の後、一杯のコーヒーがまた頑張る力を与えてくれた。)
【例2】
Looks like he’s found his second wind. He’s aggressively coming from behind and catching up with the front runners!
(彼は息を吹き返したようだ。どんどん追い上げて先頭ランナー集団に追いついてきたぞ!)
*「come from behind」:「後方から追い上げる」の意。
【例3】
A : Hey! You’re falling behind! Can you keep waking?
(おい!遅れてきたぞ!歩き続けられるか?)
B : Wait, I’m exhausted (panting)… Let me drink water real quick.
(待ってくれ、へとへとだよ(息切れしながら)… ちょっと水を飲ませてくれ。)
A : Alright, let’s take a 5-minute break here.
(分かった、ここで5分の休憩を取ろう。)
B : (Drinking water) Okay, I’m getting a second wind now!
((水を飲みながら)オッケー、また力が出てきたぞ!)
*「fall behind」:「遅れを取る」「後退する」の意。
*「real quick」:口語表現で「ちょっと」「すぐに」「ソッコーで」の意。
【例4】
A : This anime seems to be getting its second wind.
(このアニメ、また人気が出てきているようだね。)
B : What makes you say that?
(どうしてだい?)
A : This is something our generation enjoyed when we were young, and now our kids are crazy about it.
(これって俺たち世代が若い時に見てたやつで、今じゃ俺らの子供らがハマってるじゃん。)
*「be crazy about」:「~に夢中で」「~にハマって」の意。
まとめ
いかがでしたでしょうか。イディオムの雰囲気や使い方を掴んで頂けるよう、今回は例文を4つ挙げさせていただきました。
【例1】から【例3】は 、人が一度失ったエネルギーを取り戻すイメージでしたが、【例4】のように、再び人気に火が付くという場合や、会社がV字回復をするというように、人間以外にも比喩表現として使うことが出来るということも押さえておくと良いでしょう。
本日も最後までご覧いただきありがとうございました!
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