「careerist」の意味と使い方を分かりやすく解説!リアル英語

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「careerist」の意味は?

みなさんは「careerist」という言葉を耳にしたことがあるでしょうか?日本ではあまり馴染みのない言葉ですが、アメリカを中心に英語圏のビジネスシーンではよく耳にする表現です。

まずは単語を見てみると、この「careerist」(発音:kəríɚrɪst キャリストゥ)という単語は、「career」(職歴/キャリア)と「-ist」(接尾語:~する人/~主義者)が合体した言葉であることにお気づきでしょうか?そうです、直訳すると「キャリア主義者」と訳せると思いますが、分かりやすい日本語にするとこちら。

何よりも自分のキャリアを優先する人

出世優先主義者

会社の発展や、仲間との協調やチームワークなどよりも、常に自分の出世やキャリア形成を最優先し、そのためなら手段を選ばない人を指して使われます。文脈や話し方にもよりますが、基本的にはどちらかと言うとネガティブな印象を含んだ言葉です。念のため英語での定義も見ると、

careerist ;
someone who thinks that their career is more important than anything else, and who will do anything to be successful in it
(彼らのキャリアが何よりも重要であると考え、成功するためにどのような事でもする人)

Cambridge Dictionary

ということです。

意味が分かったところで、早速使い方を見ていきましょう!

「careerist」の使い方は?

【例1】

A : Why did you give him all the credit? Everybody knows you’re the one who contributed to the project the most.
(なぜ彼に全ての手柄をあげたりしたの?みんな君が一番プロジェクトに貢献したって知ってるよ。)

B : Whatever. I’m not interested. If he’s happy, that’s totally fine.
(どうでもいいよ。興味ないから。彼がハッピーならそれでいいじゃん。)

A : Wow, you’re far from a careerist
(ワォ、君は自分のキャリアとかどうでもいい人なんだね…)

*「credit」の詳細は ⇒ ⇒こちらをクリック!

*「whatever」:ここでは、無関心を表し「何でもいいよ」「どうでもいいし」の意。

*「far from」:「~からは程遠い」「~からかけ離れて」「全く~ではない」の意。


【例2】

After his promotion, many of his colleagues began to think of him as an overly ambitious careerist.
(彼の昇進の後、彼の同僚の多くは、彼を過度に野心的な出世優先主義者とみなし始めた。)
<英文は ’Cambridge Dictionary’ からの抜粋>

*「think of ~ as…」:「~を…と見なす」「~を…と考える」の意。

まとめ

いかがでしたでしょうか?今回の表現を積極的に使う場面はほとんど無いと思いますが、特に英語を使って仕事をしている方は知識として知っておいても良いと思います。

上でも述べた通り基本的にはポジティブな言葉ではなく、やはり、人の手柄を盗んででも人を蹴落としてでも、競合他社から良い条件を提示されれば、今抱えている顧客を抱えてでも転職したり、多少グレーな手段を使ってまでも自分の出世やキャリア形成を狙うというニュアンスがあります。もし誰かに対して使用するのであれば、気を付けて使うようにして頂きたいと思います。

私の感覚ですが、海外では一般的に言って、日本よりも出世意識やキャリア形成に対する意識が強いように感じます。日本の社会とは違い、仕事においても個人プレーがとても目立ち、例えば、自分で得た情報は自分のもの、自分のチームであれ、部下であれ、自分が不利(相手に有益)になるようなことは絶対にしないというスタンスの方も多くいらっしゃいます。これが良いか悪いかは別として、このような「careerist」が海外には(最近は日本でも)多く存在するのだということを念頭に仕事をしたいものです。

日本と海外の仕事の進め方の違いについて興味がある方は、こちらの記事も読んでみてください!
参考 「引継ぎしてる!?(海外ビジネスあるある)」

長くなってしまいましたのでこの辺で失礼します!

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