普段何気なく使っている「bring」と「take」、英語の超基礎単語なのですが、特に「持っていく」や「連れていく」の意味において、きちんと使い分けて使っている方は少ないのではないでしょうか?
もちろん、ネイティブスピーカーは感覚できちんと使い分けてはいるものの、違いの説明を求めると一瞬答えに困るような事なのです。
ここでは、これだけは覚えておきたい「bring」と「take」の概念を説明させていただこうと思います。
まず、下の例文を見てみましょう。
<bringを使った文>
【例1】
My wife brought me a cup of coffee.
(妻が私にコーヒーを持ってきた。)
【例2】
Can I bring my kid to work?
(職場に子供を連れて行ってもいい?)
【例3】
What shall I bring to your potluck party?
(あなたのポットラックパーティーに何を持っていきましょうか?)
<takeを使った文>
【例4】
Can you take this book to Jane?
(ジェーンにこの本をもっていってくれる?)
【例5】
Take an umbrella with you.
(傘を持っていきなさい。)
【例6】
Could you take away this empty plate?
(この空いたお皿下げてもらえますか?)
さて、ここで「bring」と「take」の大きな違いに気づいたでしょうか?
まずは、「bring」の共通点ですが、話し手/聞き手のいる場所や、話題の焦点となる場所に、bringの目的語が近づいてくるというイメージです。
【例1】では、話し手の「私」に「コーヒー」が近づいた。
【例2】では、話し手と聞き手が共通に認識している「職場」という場所に「子供」が近づく。
*聞き手も、その職場に深く関係している印象
【例3】では、聞き手の開催する「パーティー」に「何か」が近づく。
次に、「take」の共通点ですが、話し手/聞き手のいる場所や、話題の焦点となる場所から、takeの目的語が離れていくというイメージです。
【例4】では、話し手の「私」から「本」が離れる。
【例5】では、話し手/聞き手がいる場所から「傘」が離れる。
【例6】では、話し手/聞き手がいる場所から「空いた皿」が離れる。
この感覚(「bring」は近づく、「take」は離れる)だけ覚えておけば、ほとんど使い分けに困ることはなくなると思いますが、色々な例文に積極的に触れて、感覚を磨いていきましょう。
最後に、英語に限らず外国語学習者の中には、使い方を間違ったらどうしようと考えすぎてしまい、コミュニケーションに臆病になってしまう方も多数いらっしゃいますが、伝える気持ちが最も重要なのであって、その気持ちさえあればきちんと伝わります。
失敗しても経験値になりますので、どんどん言葉を使うことが大切です。
それではこの辺で失礼します!
「bring」と「take」の違いを最短で分かりやすく解説!リアル英語

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