「slip one’s mind」の意味は?
今回は、「slip one’s mind」というイディオムを紹介していきます。英語学習者であれば絶対に知っておきたい日常会話表現です。それでは見ていきましょう!
まずは単語の確認です。「slip」は「滑る」で有名な単語ですが、ここでは「(記憶・心など)から抜け落ちる」、「one’s mind」は「(人の)心」「頭」を表し、全体の直訳は「(人の)記憶から抜け落ちる」となりますが、これが一体どういう意味になるかと言うとこちら。
「つい度忘れする」
「うっかり忘れる」
ココでのポイントは、「主語+slip one’s mind」(主語が(人の)記憶から抜ける)のよう使われ、忘れられる対象が主語であるということを押えておきましょう。
意味が分かったところで、実際の使い方を見ていきます。
「slip one’s mind」の使い方は?
【例1】
A : Can anybody say what year Columbus reached the American continent? Bob?
(誰かコロンブスがアメリカ大陸に到達したのは何年だか言えるかな?ボブ?)
B : Me!? Umm, I’m sorry, sir. I remembered it this morning, but it just slipped my mind.
(僕ですか!?スミマセン、先生。今朝は覚えてたんですが、度忘れしてしまいました。)
【例2】
A : Hi James! What brings you here? Do you live in this neighborhood?
(ジェームズ!どうしてこんなところにいるの?この辺りに住んでいるの?)
B : Oh, hi.. How are you doing? Actually, my office is just around the corner.
(あっ、やあ.. 調子はどうだい?実は僕の職場がこの近くなんだ。)
A : It’s already been a couple of months since we met at the stock investment seminar. Can you believe it?
(うちらが株式投資セミナーで会ってからもう数か月も経つのよ。信じられる?)
B : Time really flies! Um, you know what? This is embarrassing, but your name has just slipped my mind. Can you remind me?
(時間が経つのは早いよね!あのぉ、いいかな?恥ずかしいんだけど、君の名前度忘れしちゃってさ。思い出させてくれるかい?)
A : Of course! I’m Kate.
(もちろん!ケイトよ。)
B : Ah, yes, Kate. Sorry, I’m terrible with names.
(あぁ、そう、ケイトだ。ごめんね、名前を覚えるの苦手で。)
*「What brings you here?」:「どうしてここに来たのですか?」を表す慣用句。直訳の「何があなたをここに連れてきましたか?」から。
*「just around the corner」の詳細は ⇒ ⇒こちらをクリック!
*「Time flies」の詳細は ⇒ ⇒こちらから!
まとめ
いかがでしたでしょうか?【例1】では「slip one’s mind」の主語が「it(the year)」、【例2】では「Your name」となっており、それぞれ忘れられた対象になっていたことを確認して頂けたでしょうか。意図してたのではなく、うっかり(つい)忘れるというニュアンスを表現したい場合にピッタリのイディオムです。ぜひみなさんのボキャブラリーに追加しておいてくださいね!
本日も最後までご覧いただきありがとうございました!
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